disclosure2021
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③ 流動性リスク 流動性リスクとは、運⽤と調達のミスマッチや予期せぬ資⾦の流出により、必要な資⾦確保が困難になる、⼜は通常よりも著しく⾼い⾦利での資⾦調達を余儀なくされることにより損失を被るリスク(資⾦繰りリスク)及び市場の混乱等により市場において取引ができないため、通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされることにより損失を被るリスク(市場流動性リスク)のことです。 当JAでは、資⾦繰りリスクについては、運⽤・調達について⽉次の資⾦計画を作成し、安定的な流動性の確保に努めています。また、市場流動性リスクについては、投資判断を⾏ううえでの重要な要素と位置づけ、商品ごとに異なる流動性(換⾦性)を把握したうえで、運⽤⽅針などの策定の際に検討を⾏っています。 ④ オペレーショナル・リスク管理 オペレーショナル・リスクとは、業務の過程、役職員の活動若しくは、システムが不適切であること⼜は外⽣的な事象による損失を被るリスクのことです。当JAでは、収益発⽣を意図し能動的な要因により発⽣する信⽤リスクや市場リスク及び流動性リスク以外のリスクで、受動的に発⽣する事務、システム、法務などについて事務処理や業務運営の過程において、損失を被るリスクと定義しています。事務リスク、システムリスクなどについて、事務⼿続にかかる各種規程を理事会で定め、その有効性について内部監査や監事監査の対象とするとともに、事故・事務ミスが発⽣した場合は速やかに状況を把握して理事会に報告する体制を整備して、リスク発⽣後の対応及び改善が迅速・正確に反映できるよう努めています。 ⑤ 事務リスク管理 事務リスクとは、役職員が正確な事務を怠る、或いは事故・不正等を起こすことにより⾦融機関が損失を被るリスクのことです。当JAでは、事務の多様化や事務量の増加に対応して、正確な事務処理を⾏うため事務マニュアルを整備するとともに、⾃主検査を実施し事務リスクの削減に努めています。また、事故・事務ミスが発⽣した場合には、発⽣状況を把握し改善を図るとともに、内部監査により重点的なチェックを⾏い、再発防⽌策を実施しています。 ⑥ システムリスク管理 システムリスクとは、コンピュータシステムのダウン⼜は誤作動等、システムの不備に伴い⾦融機関が損失を被るリスク、更にコンピュータが不正に使⽤されることにより⾦融機関が損失を被るリスクのことです。当JAでは、コンピュータシステムの安定稼動のため、安全かつ円滑な運⽤に努めるとともに、システムの万⼀の災害・障害等に備えています。 ー 13 ー

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