ごあいさつ 組合員並びに地域の皆様には、平素よりJA尾道市各事業に対しまして格別のご⽀援ご協⼒を賜り衷⼼より厚くお礼申し上げます。 令和2年度は、未曽有のコロナウイルス感染症の拡⼤が世界中を震撼させ、多くの国で感染の抑制を目的とした渡航制限や外出制限等が実施され、⼈や物の流れが制限されたにも関わらず感染は収まらず、医療体制は逼迫し世界経済は歴史的な低迷に陥りました。 国内でも、緊急事態宣⾔が幾度も発令されるなど、戦後最⼤の経済・社会活動の危機に遭遇し、さらには新たな変異株が蔓延を始めるなどコロナ終息の兆しは⾒えず、この悪影響の⻑期化が危惧されるところです。 ここに一日も早く以前の平穏で笑顔の溢れる日常が取り戻せることを、⼼よりご祈念申し上げる次第です。 そして国内農業を取り巻く環境では、農業者の減少・高齢化が一層進み、鳥獣害被害の影響も深刻化するとともに、農地面積も減り続け生産基盤が弱まっています。 また、⽶につきましては主⾷⽶の需給緩和が懸念される中、適正生産量の⼤幅削減に向けて過去最⼤規模の生産調整が求められています。 そのような中、JA尾道市は令和元年度の特別優良表彰の受賞に引き続き、令和2年度は組合⻑功労賞を受賞いたしました。 このことは、組合員や地域の皆様のご理解とご協⼒の賜物であると同時に、役職員が一致団結し切磋琢磨した努⼒の成果と深く感謝いたします。 そして政府主導の農協改革における規制改革推進会議の答申では、いかに組合員の意思をJA経営に反映するかが提起されております。 このことに対しましては、組合員との対話を確実に⾏えるよう創意⼯夫に溢れた⽀店協同活動や膝を交える機会を十分なコロナ感染対策を施したうえで開催し、そこで得られた貴重な意⾒や要望をしっかり把握し事業運営に反映させ、求められる役割を誠実に果たしてまいります。 次にJAの将来を⼤きく左右する県域統合JA合併構想では、JA福山市に引き続きJA広島市が協議離脱を表明しました。 当組合といたしましては、残る11JAで令和5年4⽉1日の合併を目指す構想は、内容が不明確で判断材料が少なく、また、組合員の理解を得るには日程的な余裕が無いことなどから、ひとまず合併協議の場から離脱することといたしました。今後は、組合員の皆様の声を聴き十分な説明を⾏い理解を得て、将来に亘り存続していく未来像を描き、地域の農業と地域の活性化に取り組んでまいります。 令和3年6⽉ 尾道市農業協同組合 代表理事組合⻑ 丹下 和博 ー 1 ー
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