disclosure2021
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9.⾦利リスクに関する事項 (1)⾦利リスク算出⼿法の概要 ⾦利リスクとは、⾦利変動に伴い損失を被るリスクで、資産と負債の⾦利⼜は期間のミスマッチが存在する中で⾦利が変動することにより、利益が減少ないし損失を被るリスクをいいます。 当JAでは、⾦利リスク量を計算する際の基本的な事項を「⾦利リスク量計算要領」に、またリスク情報の管理・報告にかかる事項を「余裕⾦運⽤等にかかるリスク管理⼿続」に定め、適切なリスクコントロールに努めています。具体的な⾦利リスク管理方針及び⼿続については以下のとおりです。 ① リスク管理の方針及び⼿続の概要 ・ リスク管理及び計測の対象とする⾦利リスクの考え方及び範囲に関する説明 当JAでは、⾦利リスクを重要なリスクの⼀つとして認識し、適切な管理体制のもとで他の市場リスクと⼀体的に管理をしています。⾦利リスクのうち銀⾏勘定の⾦利リスク(IRRBB)については、個別の管理指標の設定やモニタリング体制の整備などにより厳正な管理に努めています。 ・ リスク管理及びリスクの削減の方針に関する説明 当JAは、ALM委員会のもと、自己資本に対するIRRBBの⽐率の管理や収支シミュレーションの分析などを⾏いリスク削減に努めています。 ・ ⾦利リスク計測の頻度 毎月末を基準日として、月次でIRRBBを計測しています。 ・ ヘッジ等⾦利リスクの削減⼿法に関する説明 当JAは、⾦利スワップ等のヘッジ⼿段を活⽤し⾦利リスクの削減に努めています。また、⾦利リスクに対するヘッジ会計の方法は、「銀⾏業における⾦融商品会計基準適⽤に関する会計上及び監査上の取扱い」(日本公認会計士協会)に規定する繰延ヘッジに依っています。 ② ⾦利リスクの算定⼿法の概要 当JAでは、経済価値ベースの⾦利リスク量(⊿EVE)については、⾦利感応ポジションにかかる基準日時点標準的な⾦利ショックを与えたイールドカーブに基づき計算されたネット現在価値の差により算出しており、⾦利ショックの幅は、上方パラレルシフト、下方パラレルシフト、スティープ化の3シナリオによる⾦利ショック(通貨ごとに異なるショック幅)を適⽤しております。 ・ 流動性貯⾦に割り当てられた⾦利改定の平均満期 流動性貯⾦に割り当てられた⾦利改定の平均満期は1.25年です。 ・ 流動性貯⾦に割り当てられた最⻑の⾦利改定満期 流動性に割り当てられた最⻑の⾦利改定満期は5年です。 ・ 流動性貯⾦への満期の割り当て方法(コア貯⾦モデル等)及びその前提 流動性貯⾦への満期の割り当て方法については、⾦融庁が定める保守的な前提を採⽤しています。 ・ 固定⾦利貸出の期限前返済や定期貯⾦の早期解約に関する前提 固定⾦利貸出の期限前返済や定期貯⾦の早期解約について考慮していません。 ・ 複数の通貨の集計方法及びその前提 通貨別に算出した⾦利リスクの正値を合算しています。通貨間の相関等は考慮していません。 ー 78 ー

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