disclosure2022
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ごあいさつ 国内の農業を取り巻く環境は、地球温暖化による自然災害の激甚化や農業従事者の高齢化・担い手不足による生産基盤の脆弱化、更には新型コロナウイルス感染を契機とした生産・消費の変化への対応など、様々な課題に直面しています。また、このような状況に加えてロシアのウクライナ侵攻により、先の見えない世界的不安定が増し、日常を平穏無事に過ごせることがいかに有難いことかを痛切に思う状況にあります。 丹下 和博 ー 1 ー組合員並びに地域の皆様には、平素よりJA尾道市各事業に対しまして格別のご支援ご協力を賜り衷心より厚くお礼申し上げます。 さて、令和3年度は第29回JA全国大会が開催され、持続可能な農業と地域共生の未来づくりについての組織協議が行われ、不断の自己改革をさらに進化させるとともに、コロナ禍による農業構造の変化や社会の価値観の変容に対し、こうした現状を事業の変革と創出の機会と前向きに捉えて取り組むことといたしました。 このような中、JA尾道市はリニューアルした産直市「ええじゃん尾道」において大きく売上を伸ばし売上高11億8千万円を達成するとともに、世羅大豊農園の選果機更新や、因島地区では「因島営農センター」の新築移転並びに「重井事業所」の整備を行うとともに、JA尾道市の看板商品となった「はっさくゼリー・シャーベット」の更なる拡販体制として「はっさくゼリーセンター」の増築工事を行い、地域の負託に応えると同時に農業者の所得向上と事業の効率化に取り組みました。 そしてJA尾道市は、令和4年度新たに創造的自己改革の羅針盤として「第7次中期経営計画」並びに「第6次営農振興計画」を掲げ取り組むと同時に、組合員との対話を確実に行える支店協同活動や直に膝を交える機会を設け、そこで得られた貴重な意見や要望を把握し農協運営に反映させてまいります。 次に県内JAの将来を大きく左右する県域統合JA合併構想では、当JAを含む4JAは合併からの一旦離脱を表明し、残る9JAにて令和5年4月に「JAひろしま」として発足することとなりました。 今後当JAは、単独の道を選んだJAとして出来る、きめ細かいサービスの提供に努め、組合員の皆様とともに将来に亘り存続していく未来像を描き、地域の農業と地域の活性化に向け取り組んでまいります。 また、健全経営に向けた新たなビジネスモデルの構築と実践を検討していくとともに組織の効率化を着実に図り、更には協同組合としての社会的責任を果たすべくSDGsの目標達成に向けても取り組んでまいります。 令和4年6月 尾道市農業協同組合 代表理事組合長

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