disclosure2024
8/88

事業の概況(令和5年度) ー 6 ー令和5年度は、ロシアによるウクライナ侵攻の終結へ向けた道筋が見通せず、さらにイスラエルとハマスの武力衝突が起こるなど世界情勢の先行きは不透明感が強まりました。また、大幅な円安の進行も相まって食料・エネルギーを中心に物価の上昇が繰り返されました。 しかしながら5月に新型コロナウィルスが5類感染症に移行したことで経済・社会活動の正常化による個人消費やインバウンド需要の高まりや、およそ30年ぶりとなる大幅な賃上げなど景気の回復が感じられる年でもありました。 国内農業においては、統計史上最高となった猛暑と記録的な少雨が重なったことで1等米比率が過去最低となったほか、野菜・果樹においても生育不良による収穫量の減少や品質の低下など、農業経営に大きな影響がありました。 JA経営においては少子高齢化に伴う事業基盤の縮小、自然災害や鳥獣による農畜産物被害の増加のほか職員数の減少など厳しい状況が続いています。また、金融庁から示された早期警戒制度においては「経営基盤の確立」・「健全性の確保」が求められており、それに対応するため業務運営体制の見直しによる効率化と農産物直売所「ええじゃん尾道」および「はっさくゼリー・シャーベット」の販売拡大などに取り組みました。 一方、当組合の各種行事や訪問活動はコロナ禍による制限が解除されたことを受け、11月には4年ぶりに「JAまつり」を開催するなど組合員・利用者とのふれあいの機会を徐々に再開しました。また、座談会の開催や直売所利用者アンケート、広報アンケートを実施するなど広く意見を募り、役職員一体となったJA運営に努めました。 令和5年度の事業収益では、事業総利益が34億9千万円、事業利益は3億4千万円、経常利益は5億6千万円、当期剰余金は4億1千万円を計上することができました。 また、自己資本比率については、17.97%となり財務の健全性は引き続き確保しております。 信用事業総利益 共済事業総利益 購買事業総利益 販売事業総利益 17億 7,647万円 9億 5,600万円 4億 5,479万円 2億 0,027万円

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る