JAおのみち1月号362
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柿部会 部会長長岡 和克(かずよし)さん(85歳)「串柿」部会では大きさが串柿に適している「上丸」を主に使用。鏡餅のお飾りとして串柿は剣、餅は鏡、橙は玉をあらわし「三種の神器」を構成しているといわれています。お正月には欠かせない縁起物です。 今年は柿が豊作で、雨も少なく乾燥していたため出来も上々。1週間もすれば、年に1度の出荷の日を迎えます。「串柿の歴史を守りたい」その思いをいつも胸に 「菅野や原田、木ノ庄あたりの地区は、どの家庭でも多かれ少なかれ串柿を作っていた。」と若かりし頃を振り返る長岡さん。最盛期には京都や大阪、姫路などの関西圏を中心に1万ケース(1ケース50本)は出荷されていたそうです。現在では過疎化の進行で生産者が減少したこと、日本人の生活様式が変わり鏡餅を飾らなくなったことなどを背景に、生産量は年々減少傾向にあります。長岡さんも「毎年今年が最後と思ってやっている。」と笑いますが、串柿の歴史を守りたいという思いはいつも心の中にあります。 昔から左右の2個と中央の6個の柿の間に隙間を作り、「外はにこにこ(2個2個)中(仲)むつ(6個)まじく」と語呂合わせで表現されてきた串柿。この日本人の豊かな感性を、生産者とともにこれからも伝え続けていきたいですね。尾道市世羅町今月の産地AGREADERこだわりの串柿づくりはほとんどが手作業です。年に1度の出荷の日。今年の出来は上々です。【組合員のみなさまへ】組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。5
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