JAおのみち1月号362
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春の植え付けに向けて、畑の条件を鑑みた野菜の選定を行っていきましょう。家庭菜園担当井上 卓史敏感です。乾燥に弱いのはサトイモ、セロリ、フキなどで、多湿の方がよく育つのはセリ、クレソンなどです。 多湿に弱いのはトマト、サツマイモ、根深ネギ、カボチャ、インゲンマメなど数多く、排水の悪い畑では高畝にしないとよく育ちません。【土質】●砂質土 砂質土で作りやすい野菜はスイカ、カボチャ、サツマイモ、ラッカセイです。 さらさらの砂質土は水や肥料分が逃げやすい特徴があります。 一見野菜づくりには適していないと思われますが、必要に応じて養水分を補給することができると、どんな野菜でも上手に栽培できます。 こまめな養水分の管理ができない場合は土壌改良を行いましょう。 黒土や赤土や水田土壌などの粘質土を1㎡当り3㎏、バーク堆肥や牛糞堆肥などを1㎡当り3㎏投入して十分耕します。 粘質土の代わりに、コストは上がりますが、ゼオライトを1㎡当り1L投入してもいいでしょう。●粘質土 粘質土で作りやすい野菜はサトイモです。 通気性と排水性が悪い粘質土は、パーライトや川砂を1㎡当り5L、堆肥を1㎡当り2㎏入れて十分に耕しましょう。【連作】 連作障害を防ぐ基本は輪作にあります。 狭い畑を有効に使うため,輪作(同じ畑に数種類の植物を順々に栽培すること)の計画を立てましょう。連作(同じ畑に同じ食物を毎年続けて栽培すること)を避けなければならないのは、ナス科の植物、マメ科の植物などです。(表参照) 畑は数区画に分け、毎年1区画ずつずらしていくと,違った場所に栽培することができます。強い光線を好む代表的な野菜はスイカ、メロン、トマトなどの果菜類です。半日陰では着果不良や糖度不足となるため避けましょう。トウモロコシやサツマイモも強光線好みです。 弱い光線にも比較的よく耐えるのはミョウガ、フキ、ミツバ、葉ネギ、サトイモ、インゲンマメなどです。 よく日当たり条件を観察して場所を決め、栽培する種類を配置しましょう。【土壌の水分量】 野菜は土壌の性質、特に水分条件には 寒さも厳しくなり、急ぎの作業が少ない時期になりました。この時期に1年の計画を立て、春を待ちわびるのも楽しいと思います。作付け計画では、好みの野菜を作りたいと考えられると思いますが、野菜の性質も踏まえて、その畑に適した野菜が何なのかを考えていくことが大切です。【日当たり】 野菜は種類により、光の強弱に対する生育反応が大きく異なります。多くは日光のよく当たる場所を好みますが、特にトマト、スイカ、メロン、トウモロコシショウガ、パセリ、レタス、葉ネギ連作しても障害の出にくい野菜カボチャ、コマツナ、サツマイモ、タマネギ、フキ、ラッキョウなど(接ぎ木苗なら連作可:キュウリ、スイカ、トマト、ナス)連作すると障害の出やすい野菜エンドウ、キュウリ、ゴボウ、サトイモ、スイカ、ソラマメ、トマト、ナス、ハクサイ、メロンなど9【農産物直売所 ええじゃん尾道 尾道店・向島店】地域の“旬”と“うまい”をお届けします。尾道店☎0848-55-9048午前9時から午後6時まで営業 向島店☎0848-20-6008午前9時から午後4時まで営業
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