JAおのみち2月号363
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健康だよりこの時期気をつけたい、『インフルエンザ・ノロウイルスにかからない』ためにできること現在猛威を振るっているインフルエンザと、冬期に大流行するノロウイルスについて、それぞれの特徴と予防のための手洗いの基本を学習しましょう!冬は空気が乾燥して菌が繁殖しやすく、また、気温が低いため自己免疫機能も低下しやすいです。さらに、ノロウイルスがいる可能性のある2枚貝(牡蠣など)のおいしいこの時期は、いろいろなところで集団感染する危険性があります。どちらも、感染して発症している人に逢っていなくても、ウイルスが付着した手や物を介して広がっていきます。手と手が触れた物が菌を運んでいるのです。そのため、手洗いが重要です。本来人間は自分を守る力(免疫)を持っています。体力をつけ、抵抗力を高めることで感染しにくくなります。手洗いとともに、免疫力UPのために、栄養と休養を十分に取り、疲れやストレスを残さないようにしましょう。インフルエンザノロウイルス流行しやすい時期冬に流行が見られる1月下旬~2月がピーク1月から3月どうやって感染するか咳やくしゃみでウイルスが飛び散って。ウイルスが付着した手や物を触って。2枚貝などを十分に加熱していない状態で食べて。ノロウイルスに感染した人と接触して。感染した人の嘔吐物や便などを介して。主な症状発熱(38度以上)、全身の倦怠感、食欲不振、関節痛、頭痛、咳など吐き気、嘔吐、下痢体に入って、症状が出るまでの期間1~2日間15~48時間(平均36時間)他の人に移す危険性がある期間症状が出る1日前から。特に症状が出てから3日間は注意。発熱が続いている期間も要注意。ウイルスが体に入ってから、1~3日間は特に要注意。下痢などの症状がなくなっても、1週間程度菌が便に出ている。●2つの感染症の特徴は下の表のとおりです。●手洗いの方法❶室内の湿度を50%以上に保つ、❷こまめに水分補給をする、❸流行している時に人ごみに行かない、❹咳が出るときはマスクをするなども効果的です。❶しっかりと加熱したものを食べる、❷感染した人が家族にいる場合は、手すりやドアノブなど環境消毒を行う(ノロウイルスにはアルコールは効かないので、0.02%次亜塩素酸ナトリウム液で手すりなどを拭きましょう)なども効果的です。インフルエンザの予防ノロウイルスの予防流水で手を洗い、洗浄剤で手のひら、手の甲、指をよく洗う。手首までしっかり洗う。洗浄剤を充分な流水でよく洗い流す。手を拭き乾燥させる。アルコールで除菌する。指の間や指先もよく洗う。JA尾道総合病院 保健師矢山 由起子17【AアグリートGREAT】産地と消費者を結ぶ、JA尾道市がお届けする「農」と「食」マガジン、アグリート。各支店・営農センター・ええじゃん尾道各店舗などで最新号を無料配布しています。
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