JAおのみち2月号363
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チェック体制が強化されるなど、「食品としてのお米」に対する監視の目が強化されています。また、生産現場における事故未然防止に向けた対策をし、コンタミ(異品種混入)などの人的作業ミスの起こりにくい環境づくりに努め、安全・安心なお米づくりに取り組んでいきましょう。 異品種・異物の混入は検査上、また販売上大きな問題となります。お米の商品価値を大きく下落させ生産者が損をするばかりでなく、産地の信頼も失ってしまいます。2品種以上の種子を取り扱う場合、種子の取扱いには十分注意して作業をしてください。安全で安心なお米を消費者にお届けするためにも、コンタミ防止を徹底しましょう。●播種~田植時期 種子購入から保管段階での取り違えを防ぐため、購入後速やかに、種子袋内にある保証票と内容を確認のうえ、品種別に明確となるよう区分した保管を行いましょう。 浸種用のネット・育苗箱は、色分け若しくは、品種名入りのカードまたはラベルなどを使用し、移動中・移動後においても、個体での品種判別が可能となるようにしましょう。●全般 作業機械・機器など(春:播種機・移植機、秋:コンバイン・乾燥機・籾摺機・搬送機材など)においては、作業前・作業後の清掃・点検保守を行い、品種切り替え時の清掃を行いましょう。育苗箱から機械類にいたるまで、扱っている品種が誰にでも分かるように識別しておくことが大切です。 生産段階では少量の混入でも、流通の末端までいけば被害は飛躍的に拡大することを意識し、品種の確認を常に行って、事故未然防止に向けた対策をとるように努めましょう。【JA米の徹底】 JAグループ広島では、安全・安心が確認されたお米、売れるお米づくりを柱とし、広島県産米の評価を落とさないためにも、県下全域で『JA米』に取り組んでいます。 昨年要件を満たす事が出来なかった生産者の皆様は、次のJA米要件を満たし、JA米として出荷していただくようお願いします。【JA米3つの要件】①毎年の種子更新または、JA育苗センターで購入した苗(自家採取の種子で栽培された場合は一般米となりますので注意してください)②JAなどの検査機関で検査されたお米③生産履歴表及び自己点検チェックシートが記録されたお米 不明な点がありましたら、お近くの各支店・出張所・営農センターの担当職員へお尋ねください。担当兼永 朋恵本年度の作付けも間近となってきました。作付け前の準備ができているかチェックしましょう。 水 稲 田植前の圃場の準備や、生産現場における事故未然防止に向けた対策をし、コンタミ(異品種混入)などの人的作業ミスの起こりにくい環境づくりに努めましょう。【圃場の準備】●土づくり肥料は投入しましたか? 安定した収量や、品質の良いお米づくりを目指すうえで、“土づくり”は大変重要です。 また近年、様々な異常気象が各地で見られています。各地域の講習会でもお話ししておりますが、このような環境の変化に対応していくためにも土づくりは大切になってきます。肥料のようにすぐに目に見える効果があるものではありませんが、貯金としてたまっていき成果として必ず現せます。施用量については稲作暦を参照してください。●圃場の均平化はすみましたか? 除草剤の効果や、圃場全体の均一な生育といった点で圃場を均平化することは大事です。圃場に水を張ってからでは難しいので、今の時期に均平化に努めましょう。【コンタミ(異品種混入)防止の徹底】 消費者の食の安全・安心に対する関心は、近年さらに高まってきています。 DNA検査による銘柄確認や、ポジティブリスト制の導入により残留農薬の2月February今月の栽培ポイント平年に比べ晴れの日が多いでしょう。お天気7【営農相談】農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231  (御調営農センター)☎0848-76-2242  (向島営農センター)☎0848-44-2106

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