JAおのみち2月号363
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 サビダニ被害を防ぐ、1番のポイントとなります。 薬剤のかかりにくい部分は剪定であらかじめ除去しましょう。 剪定は暖かい園地から始めてください。剪定の順番はネーブルや豊作が予想されるみかんから取り掛かりましょう。 柑橘類は前年の春芽が結果母枝となります。(デコポンは前年の夏芽)剪定で前年の春芽を落とし過ぎると着花が少なくなりますので注意してください。剪定による除葉率は中晩柑で2割までが基本です。 みかんは横枝を長めに(手でさわって下がる程度)取ると糖度の高い、美味しい果実ができます。また、本年度不作が予想される場合は、剪定時期を遅らせ、花を見ながら剪定しましょう。 中晩柑類は横枝を固め(手でさわって下がらない程度)にすると大きな果実を作ることができます。ただし、八朔で横枝を縮め過ぎると果実のキメが荒くなるので注意してください。 ノコを使い大きい枝から抜いていくことが剪定のスピードアップに繋がります。 また、樹高の高い樹は作業性の向上のため樹高短縮を実施しましょう。担当後藤 崇利中晩柑類は適切な収穫、管理を行い、出荷をしましょう。樹の剪定も、順次始めていきましょう。柑 橘 乾燥によりヤケが出るので収穫後、予措は行わず有孔ポリ包装で出荷まで保管しましょう。●はるか はるかは3月から出荷がスタートします。出荷までに予措をしっかりかけることが重要です。 予措不足の場合は引き続き通気性のある場所で予措を行ってください。予措後は貯蔵庫で妻面を開けた新聞紙囲いで貯蔵しましょう。 【剪定】 本年度は気温が氷点下となる日が1月の半分以上を占め、寒害被害果の発生が心配されます。苦味果やス上がり果に注意してください。 3月になると気温が上がり、貯蔵庫内の温湿度変化が激しくなります。適正な温湿度に管理を徹底しましょう。 また、剪定時期となりますので暖かい園地から早めに取り掛かり全園実施しましょう。【中晩柑類の収穫・貯蔵のポイント】 貯蔵中は、1日1回を基本に外気温が貯蔵適温に近い時間帯に換気を行います。 貯蔵庫が乾燥する場合は、打ち水や濡れムシロを敷き湿度を保ちます。 また、本年度は寒波の影響で寒害果が発生している可能性があります。苦味やス上がりの発生もチェックしましょう。●清見 清見の収穫は3月上旬が基本となります。樹上で完熟させてから収穫するようにしましょう。ただし、本年度はクラッキング症状(ヘタ周辺のひび割れ)が早くから出ると予想されます。症状が見られる場合は商品ロスに繋がるので早めに収穫しましょう。開心自然形モデル樹(写真はレモン)みかんの花が着く枝結果母枝(前年発生した春枝)果梗枝:本年新梢(来年の結果母枝)が発生する場所強い返り枝①地すり枝⑧下垂枝⑦飛び枝②弱い返り枝主枝平行枝⑤二又枝⑥亜主枝斜向枝③立ち枝④剪定で一番に切る枝は、①強い返り枝!①強い返り枝を切ると、薬剤がかかりやすくなります。②  は薬剤がかかりにくく、サビダニ被害が多くでていた場所です。薬剤のかかりにくい、地すり枝や返り枝を撤去しましよう。図1 間引きをするじゃま枝独立樹にして枝を横に伸ばすと背も高くなりにくい【防除】●ハダニの防除 冬マシン油をしてない園地では『高度精製マシン油乳剤』80倍を散布しハダニの初期発生を抑えましょう。カイガラムシ多発園で冬マシンが出来なかった園地では『高度精製マシン油乳剤』を60倍にしてハダニとカイガラムシを同時防除しましょう。散布時は発芽促進目的で『尿素』300倍を混用しましょう。●かいよう病防除 ネーブル・レモンなどかいよう病のつきやすい品種は『ICボルドー66D』を散布しましょう。マシン油と14日程度あける必要がありますので計画的に散布しましょう。●除草 地温の上昇と春肥の吸収率を高めるた8【JAミックス・ベジタブル】FMおのみち79.4MHzにて、毎週金曜日午前10時半からJA尾道市管内の旬な情報をお届けしています。

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