JAおのみち2月号363
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め実施しましょう。【春肥の施用】 春肥は春芽の充実や緑化促進など初期成育に必要な肥料です。予想収量に応じ適量施肥を心掛けましょう。【温州みかんの着花対策】 2月下旬にリン酸を散布することにより、着花を増加させることができます。花がやや少ないと予想される樹は『ホスポン』500倍を散布しましょう。の生存率が高くなる。②夏の降水量が少ない(6~8月)③秋季が高温で経過5 平成29年度サビダニ被害が多発した  園地の特徴①7月から9月のサビダニが果実上で増殖しやすい時期の防除が実施されていない。 ※薬剤効果も疑われたのでサビダニ検定を実施しましたが、『ダブルフェースフロアブル』、『ダニカット乳剤』、『サンマイト水和剤』ともに死虫率100%でした。②薬剤の散布量が少なく、散布ムラにより裾なり・内なりにサビダニが残り被害が拡大した。6 平成30年度の対策①薬剤がかかりやすいよう園地整備(間伐、剪定、樹高短縮)②防除の徹底 サビダニは茶色い被害果実が見え出して防除しても手遅れです。防除暦に従い、予防的に薬剤を散布しましょう。1生態 柑橘類の芽の間隙で成虫越冬し、春発芽とともに新葉に産卵します。6月ごろから増殖を始め、葉での発生ピークは6月下旬~8月上旬です。果実には6月下旬ころから寄生が始まり7月下旬から8月下旬にピークになります。秋の気温が高いと10月中旬頃まで多発する場合があります。年間の発生回数は約15回程度です。高温で生育期間が極端に短くなり、短期間で急激に増殖します。2被害 葉では新葉が変形したり、褐色のしわを生じ、激しい時は落葉します。果実の被害は果皮が褐変し、コルク状に硬化して、商品価値の低下を招きます。(症状は上記写真を参照)3 ミカンサビダニの近年の多発生と  その理由 以前は黒点病防除で、ミカンサビダニが同時防除されていたため、ミカンサビダニの被害は全く問題になりませんでした。 近年は、『ジマンダイセン水和剤』に対する薬剤抵抗性が進展して、サビダニ専用剤の散布をしないと甚大な被害が発生するようになりました。 また、近年の暖冬で、ミカンサビダニの越冬密度が高く(推定)、早期から密度が増加して年間の発生量が多くなりました。4 ミカンサビダニが多発生する気象条件①冬の気温が高い、越冬ミカンサビダニ散布ムラによる被害果薬剤が付着した部分はサビダニが発生していない。サビダニ被害をゼロにしよう!被害初期の状態(光に透かすと茶色の粉をふいた様に見えます)雌成虫の体長は約0.1mmで肉眼では観察できません。 吸汁加害から被害が確認できるまで約2週間~1か月かかります。そのため、薬剤散布で虫が死んでいても当分の間、黒や茶色の果実が増加します。これが薬剤が効いていないような錯覚が起こる原因となっています。つまり、被害が見え始めての防除は手遅れとなることが多く、予防的な薬剤散布が必要となります。9【農産物直売所 ええじゃん尾道 尾道店・向島店】地域の“旬”と“うまい”をお届けします。尾道店☎0848-55-9048午前9時から午後6時まで営業 向島店☎0848-20-6008午前9時から午後4時まで営業

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