JAおのみち4月号365
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4月に入ると様々な野菜の定植ができます。 早い時期から苗が店頭に並びますが、露地栽培の場合、十分暖かくなってから植え付けるほうが無難です。【購入苗の上手な見分け方】 極端な若苗、老熟苗を植え付けるとその後の管理が非常に難しくなります。 良い苗を見極めるポイントは、①品種がはっきりしているもの ②葉が厚くて色が濃く、下葉からしっかりした葉がついているもの③節間が間のびしていないもの④つぼみができるだけ大きく膨らんでいるもの⑤病害虫の被害をうけていないもの⑥根が健全であるもの などが目安になります。 接ぎ木苗は割高ですが、いくつかの病害が回避できます。【植付けまでの準備】 植付け予定の畑に、1㎡当り完熟堆肥2㎏、石灰質資材100gを目安に早めに施して耕しておきましょう。 植付け2~1週間前に、(表1)を目安に基肥を施用して、畝立てやマルチ張りを行います。 トマト、スイカ、カボチャ、メロン、マメ類は窒素が効きすぎるとツルボケ状態になり花が落ちてしまうので肥料の施用量に注意しましょう。【植え付け時のポイント】 地温(18℃以上)が上がってから植えましょう。苗の植付け適期は(表2)を、定植時の畝幅と株間は(表3)を参考にしてください。①畦内が乾いている場合は、植付け前日に植え穴に集中的に灌水を行いましょう。②風のない晴天日の午前中に植付けを行いましょう。③極端な浅植え、深植えを避けましょう。④植付け後に、鉢土と周りの土がなじむ程度に手灌水を行います。⑤植付け後、1週間は極端な乾燥に注意します。その後しばらくは、灌水を控えめに管理しましょう。⑥霜の心配がある時期に植えつける場合は、ビニールやポリエチレンのトンネルや、苗キャップなどで保温を行いましょう。⑦トマトやカボチャは寒さに比較的強いので、順番に植える場合は最初にトマト、次にカボチャを植えつけましょう。ピーマン、ナス、オクラは十分に暖かくなってから植えましょう。野菜苗を植え付ける際は、畑の準備を行っておき、気温や苗の育ち具合などを確認しておきましょう。家庭菜園担当井上 卓史品目植付け適期備考キュウリ本葉 3枚メロン本葉 3枚カボチャ本葉 4枚スイカ本葉 5枚ナス本葉 7枚1番花の蕾がはっきりわかるものトマト本葉 8枚1番花の開花始めピーマン本葉10枚1番花が開花しているものトウモロコシ本葉 3枚オクラ本葉 3枚エダマメ本葉 1枚(表2)苗の植付け適期(表3)定植時の畝幅と株間(表1)基肥施用量の目安品目肥料名施用量(1㎡当たり)キュウリ野菜有機189200~250gメロン野菜有機189100~120gカボチャ野菜有機189100~150gスイカ野菜有機189100~150gナス野菜有機189200~300gトマト野菜有機189100~150gピーマン野菜有機189200~250gトウモロコシ野菜有機189150~200gオクラ野菜有機189100~150gエダマメ野菜有機189 60~ 70g 品目畝幅株間キュウリ100cm 60~80cmメロン250cm 80cmカボチャ300cm90~100cmスイカ300cm80~100cmナス150cm 50cmトマト100cm 40~50cmピーマン120cm 45~50cmトウモロコシ150cm30cm(2条)オクラ100cm 30cmエダマメ 50cm 30cm また、主枝・亜主枝が直接日射を受けると、枝・幹の日焼けを引き起こすため、影になるよう誘引ヒモなどを使って誘引しましょう。●灌水 土壌の乾燥は、生育不良の原因となりますので、乾燥が続く場合は灌水を行いましょう。●注意する病害虫そうか病、ネコブセンチュウ、アイノキクイムシ10【住宅ローンセンター】住宅ローンをはじめリフォームローンなど、各種ローンについてお気軽にご相談ください。☎0848-23-3323(月曜日から金曜日の9:00~17:15)
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