JAおのみち4月号365
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②植付け本数は1株当り3~5本としましょう。欠株を心配してそれ以上の本数(大苗)で移植される場合も多いですが、田植え時の植付け本数は、その後のイネの生育相に大きく関わってくる大事なポイントです。移植中は時々チェックしましょう。③欠株がひどいときには補植しますが、1、2株とんでいたり、1株に1~2本しか植わっていなくても、全体の収量には影響しません。④補植後の置き苗はイモチ病の発生源となるので、速やかに圃場外へ出しましょう。⑤浅植えで移植しましょう。浮き苗や除草剤の薬害から深植えにする、といった事も多いと思いますが、活着や分けつには浅植えが適しています。⑥後半になっても圃場全体の風通しの良さが保てるような移植を行いましょう。イネが生育するにつれ、圃場全体の風通しは悪くなっていきます。風通しの悪い場所は病害虫が発生しやすくなりますので注意しましょう。●田植え後の水管理 活着するまでやや深水(3~4㎝)で管理します。深水管理は保温効果や風による蒸散から苗を守り活着を早めます。活着後は、浅水管理としますが、除草剤の散布時期も考慮しましょう。【除草剤】 水持ちの悪い圃場は、初期剤と中期剤、場合によっては後期剤を使用する、体系防除を実施してください。 田植えをした圃場で、活着の悪い圃場や植え傷みをした圃場では、除草剤の散布時期をずらし、苗の回復を待って作業してください。●注意事項 農薬登録内容の厳守はもちろんのこと、効果の安定・環境への影響軽減のために、農薬散布後は、必ず7日間止水しましょう。担当兼永 朋恵いよいよ田植えが始まります。準備作業をしっかり進めておきましょう。水 稲 今年の田植えも間近となりました。健苗育成・適期移植と田植え前後の初期管理は、活着促進・初期成育の良し悪しにつながる重要な作業となります。天候や圃場条件に対応した的確な管理に努めましょう。【代掻き】 代掻きには、田んぼの表面を柔らかく均平にして田植えをしやすくする、作土の表面にある稲株・ワラ・雑草などを埋め込む、水持ちをよくし、除草効果を高めるなど、様々な役割があります。 代掻き作業の水深は、耕うんした土壌が少し見える3~5㎝程度とし、均平に重点をおいて、練りすぎないようにしましょう。代掻きを過度に行うと土壌の団粒構造を著しく壊し、通気性や透水性を損なって根腐れなどの弊害を起こし、生育不良につながりますので注意しましょう。【移植】●箱処理剤 箱処理剤(殺虫殺菌剤)は、落着いて作業ができる田植え前日(剤によってはもっと前に施用可能)に行いましょう。また毎年、箱処理剤と除草剤の1㎏粒剤を間違える事故が何例か発生しております。作業にあたっては間違えないよう再度確認をしましょう。●植付け①代かき後、土が落着いてから移植します。植付けが安定し、除草剤の薬害も起こりにくくなります。4月April今月の栽培ポイント平年に比べ晴れの日が多いでしょう。お天気担当後藤 崇利剪定、施肥、農薬散布など、樹の管理を適切に進めていきましょう。柑 橘 寒波被害により、枯れた枝を剪定しても、5~9月にかけて、再度枝枯れが発生する場合があります。黒点病の発生原因となるので、枯れ枝はこまめに除去しましょう。また、落葉が激しい場合は『ホワイトンパウダー』を幹に塗布し日焼け7【営農相談】農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231  (御調営農センター)☎0848-76-2242  (向島営農センター)☎0848-44-2106

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