JAおのみち6月号367
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健康だより乳がん検診のすすめ 乳がんは大腸がん、胃がんにならんで女性に多いがんです。日本人女性が生まれてから亡くなるまでに、約12人に1人が乳がんを発症しています。また、40歳から50歳代で急増します。乳腺に発生する悪性腫瘍で、放置するとリンパ節や骨、肺、肝臓などへ転移します。しかし、早期に発見して適切な治療を受けることで、5年生存率が高く、9割以上が治癒する予後が良いがんともいえます。現在、乳がん検診は主にマンモグラフィー検査と超音波検査で行います。JA尾道総合病院 保健師内海 麻弥香検診の受け方について検査の特徴1.マンモグラフィー(乳房レントゲン)検査乳房を薄い板ではさみ、できるだけ薄く広げて乳腺の重なりを減らして、撮影を行います。当院では、女性のマンモグラフィー認定技師が撮影します。また、画像を二人の医師がW読影し、精度の高い診断をしています。2.超音波検査直接、乳房に超音波を当て、画像を見る検査です。乳腺の発達した閉経前の女性でも小さな病変を見つけることができます。40歳以上の女性は2年に1回マンモグラフィーの乳がん検査をおすすめします。ただし、新たにしこりなどの症状がある場合は速やかに乳腺外科を受診しましょう。●遺伝性乳がんについて近親者(親、子、姉妹、祖母、孫、おば、姪など、血のつながった方)に乳がんを発症した方がおられる場合は、若年で乳がんを発症することがあります。毎月のセルフチェックと乳腺エコー検査などで検診を定期的に受けましょう。30歳代からの早めの検診を受けることで早期発見・早期治療が可能になります。●高濃度乳腺についてマンモグラフィーでみられる所見のひとつで、異常ではありません。高濃度乳腺は、乳腺組織が多いほど全体に白っぽく塊のように写ります。乳腺が発達した閉経前の女性に多くみられます。高濃度乳腺といわれたらマンモグラフィー検査と超音波検査を併用することをおすすめします。●精密検査が必要な場合について精密検査を受けた方の中で、約30人に1人の割合で乳がんが発見されます。検診を受けて安心せず、精密検査が必要な場合、かならず乳腺外科を受診して医師に相談してください。乳がんの予防について乳がんの発生因子は肥満、大量飲酒、喫煙などです。栄養バランスのよい食事と適度な運動に心がけ、適正体重を保ちましょう。JA尾道総合病院では、乳がん検診を実施しております。ご希望される方は、健康管理センターにお問い合わせください。また、しこりなどの症状がある方は乳腺外科外来の受診をおすすめします。JA尾道総合病院 健康管理センターTEL 0848ー22ー8111(代) (予約受付時間13:00~16:00)17【AアグリートGREAT】産地と消費者を結ぶ、JA尾道市がお届けする「農」と「食」マガジン、アグリート。各支店・営農センター・ええじゃん尾道各店舗などで最新号を無料配布しています。
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