JAおのみち7月号368
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仕上げ摘果時の留意事項 ①適正葉果比(表1) ②肥大基準(表2) ③病害虫被害の有無【中晩柑類の灌水・保水対策】 果実肥大促進目的で梅雨明け後は土壌を乾かさないよう早めに灌水しましょう。梅雨明け後、10日以上降雨が無い場合、10a当り20~30灌水しましょう。また、灌水施設のない園地では、ホース灌水の場合は1樹40L以上、かん注機の場合は1樹10箇所以上(計20L以上)実施しましょう。 また、樹冠下にもみ殻を5~10被覆すると保水と防草を図ることができます。●デコポン デコポンの減酸は8月から11月までほぼ一定量しか減酸しません。クエン酸ピークの8月の酸を下げることが、食味の良いデコポン生産に直結します。●はるみ はるみも酸高になりやすい品種です。8月に土壌が乾燥すると酸高や翌春の着花が大幅に減少しますので灌水を徹底してください。●八朔 本年度の八朔は豊作園が多く、着果過多の園地が目立ちます。仕上げ摘果終了後は、大きい麦わら帽子の範囲に1~2個が適正着果の目安となります。着果過多による小玉には注意しましょう。また、土壌水分の変動によりヤニ果が多発します。灌水を徹底しましょう。【みかんの品質向上】 糖度の高いみかんを生産するには満開後60日から100日の乾燥が重要です。中晩柑類と同じ水管理をするとみかんの食味が落ちてしまうので注意してください。また、雨の多い場合は次の対策を実施してください。●フィガロン乳剤散布 満開後60~70日に『フィガロン乳剤』3000倍と『マグミーFE』600倍を混用散布してください。干ばつ時は散布しないでください。●タイベックマルチの被覆 梅雨明け前に被覆することにより食味の良い果実生産が可能となります。全面被覆することにより効果が高まります。【みかんの荒もぎ摘果】 摘果を遅らせると糖度の高いみかんができますが、2Sサイズのみかんが多くなってしまいます。果実肥大を見ながら摘果の早晩を決めてください。●小玉傾向の樹 7月下旬から内成り・裾成り果を中心に荒もぎ摘果を開始してください。●肥大順調の樹 盆明けから摘果を開始してください。【病害虫防除】 農薬のフロアブル剤は使用の際は良く振ってから計量してください。●サビダニ サビダニの被害を防止するには7、8月の薬剤散布が特に重要となります。防除 サビダニの重点防除時期となります。雨が少ないと多発しやすくなります。防除暦に従い薬剤をていねいに散布しましょう。【中晩柑類の仕上げ摘果】 大玉果実生産と成品率向上を目的に仕上げ摘果を徹底しましょう。また、仕上げ摘果を徹底すること【恋の予感栽培上の注意点】・1株平均で20本確保されたら中干しを行いましょう。出穂期にはしっかり灌水し、また幼穂形成期以降・出穂期以降は間断かんがいなどの水管理を徹底し、乾きすぎには注意ましょう。・幼穂形成期(出穂の25日前)の葉色を確により、収穫作業や家庭選別作業の軽減に繋がります。認しましょう。薄いようでしたら一発肥料を使用した圃場におきましても、追肥の要否判断を行ってください。 (追肥の量につきましてはお近くの支  店・出張所・営農センターの担当職員  におたずねください。)摘果するのにおすすめな平和商会の摘果はさみ枯れ枝や太い枝をきっても刃が欠けない。担当後藤 崇利摘果や灌水などを適切に行い、高品質な柑橘づくりに努めましょう。柑 橘[表-1]8月1日時点で収穫時に    L以上になる果実横径[表-2] 適生葉果比品  種横径備考八  朔48mm甘  夏50mmネーブル40mmデコポン38mm(2L)は る み37mmは る か36mmレ モ ン34mm(年内M)品  種残す果実落とす果実その他落とす果実最終葉果比ネーブル5~6枚の総状有葉果の2番果傷果、小玉果、内成り、裾成り直花果、扁平果、へそ大果80~100八  朔5~8枚の単性有葉果直花果、腰高果80~100デコポン5枚以上の単性有葉果へそ大果、扁平果、遅れ花100は る み極端な腰高80清  見天成り80~100は る か天成り80~1009【農産物直売所 ええじゃん尾道 尾道店・向島店】地域の“旬”と“うまい”をお届けします。尾道店☎0848-55-9048午前9時から午後6時まで営業 向島店☎0848-20-6008午前9時から午後4時まで営業

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