JAおのみち8月号369
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夏の疲れを癒す瑞々しさ尾道市原田町の「なし」厳しい気象状況のなかなしの大敵・虫と病気を抑える 2年前に定年を迎え、専業農家としてなしを栽培する井上さん。全部で50aあるなし畑の手入れは、収穫以外ほぼ1人でしているというから驚きです。「実を大きくするジベレリンはできる範囲でつける。そうすることで自然と熟期、収穫期がずれて労力が分散できるわけです。」1人でできるよう工夫を重ねながら、県内有数のなし産地である世羅町の知り合いの畑に通い、剪定の仕方を見たり、話を聞いたりと、研究も怠りません。 水分が多いほど大きくなるというなしにとって、今年の少雨は厳しいものがあります。また「今年は酷暑で夜の気温が下がらないことも、実が大きくならない要因になる。」と井上さんは分析します。今年のなしは今時点で~我々が農業を引っ張る~AGREADERS産地を守る人々No.134尾道市原田町の井上雅範さんの畑では、収穫を待つなしの実がたくさんなっていました。8月上旬からは「幸水」、9月になれば「豊水」と収穫に忙しい日々が続く井上さん。「剪定と肥料で樹をコントロールする」というなし栽培の魅力を伺いました。2
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