JAおのみち8月号369
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す場合は果梗枝ごと摘果しましょう。【中晩柑類の灌水】 デコポンやはるみは8月の灌水が酸の低い果実を作るために重要です。中晩柑類は、降雨がない場合、ホースで1樹当り40L以上灌水しましょう。使用できる水が少ない場合はかん注機を使用し1樹当り20L程度灌水しましょう。【みかんの摘果・捻枝】 連年結果樹では果面がツルッとし光沢がでてくる時期(8月下旬から9月)から摘果すると糖度の高い果実生産ができます。果実肥大と果面を見ながら摘果時期を調整してください。 摘果では小玉・傷果・日が当たらず黄色果実・軸の太い果実・大玉果を落としましょう。 着果量が少なく、果実が大きくなりすぎる場合は有葉果の果梗枝を捻枝すると半階級ほど果実が小さくなります。 みかんの日焼け果は9月下旬頃から果実が着色するまでには摘果しましょう。【みかんの品質向上】 みかんは7月下旬~8月末までは節水管理を実施し糖度の上昇を図ります。灌水は果実が早朝軟化していたら実施する程度にしましょう。また、8月下旬に雨が多い場合は次の対策を実施しましょう。●フィガロン乳剤散布 雨が多く糖度が上がりにくい場合は8月防除に混用してください。倍数は担当技術員にご相談ください。(樹勢が弱るので年間2回までの使用で止めてください)●タイベックマルチの被覆 全面被覆することにより効果が高まります。着色促進効果を狙う場合は収穫30日前までには被覆しましょう。●カルビタPの散布 8~10月にかけて3回以上散布することにより浮皮軽減・果皮強化を図ることができます。【病害虫防除】●黒点病 散布間隔は累積降雨250もしくは散布後30日です。遅れないように散布しましょう。●ミカンハダニ・サビダニ 『ダブルフェースフロアブル』をていねいに散布しましょう。サビダニ多発園では、『ダニエモンフロアブル』を使用しましょう。秋に気温が高いと9~10月にかけてサビダニが発生することがあります。秋口のサビダニ防除も徹底しましょう。●カイガラムシ類 地球温暖化にともないカイガラムシが年々増加傾向にあります。防除の際は薬剤が幹にもかかるように散布しましょう。●極早生の腐敗防止剤散布とアザミウマ防除 収穫前には必ず腐敗防止剤を散布しましょう。また、近年アザミウマ被害が多くなっていますので園地をよく観察し(果実と果実がくっついた場所)発生が 高温乾燥状態が続くとサビダニが多発しやすくなりますので防除を徹底しましょう。なお、サビダニ多発園では薬剤の散布ムラが原因となっている場合が多くあります。ていねいに薬剤散布しましょう。【中晩柑類の仕上げ摘果】 大玉果実生産と成品率向上を目的に仕上げ摘果を徹底しましょう。時期別肥大基準を参考に小玉果・傷果を摘果します。また、本年度は日焼け果の発生が多くなっています。上向きの日焼け果を落と担当後藤 崇利7月の豪雨後は猛暑が続いています。適切な水、施肥管理や防除を行っていきましょう。柑 橘時期早生いしじ8月20日38408月30日4244時期八朔デコポンはるみはるか冬橙8月20日60464546458月30日6552485150肥大基準中晩柑 収穫時L以上になる基準 単位:mmみかん 収穫時S以上になる基準 単位:mm陽光面の日焼け日焼け部分は果汁が少なくなる また、仕上がり後は水分計で仕上がり水分の確認をしましょう。 調整にあたっては皮ずれや籾が多いと等級の低下に直結します。ロールの調整をよく確認するなど慎重に行ってください。【平成30年産米の出荷についてのお願い】・出荷前には必ず栽培管理表を提出してください。・目標水分14・5~15・0%の乾燥調整にしてください。・皆掛重量は30・5にしてください。・定められた米出荷袋(いーねくん袋)へ品種名・検査請求者名・住所・生産地を必ず明記してください。・支店や営農センターへの出荷は検査の前日までにお願いいたします。8【JAミックス・ベジタブル】FMおのみち79.4MHzにて、毎週金曜日午前10時半からJA尾道市管内の旬な情報をお届けしています。
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