JAおのみち10月号371
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で防除してください。●ハダニ 着色期のハダニ被害は着色不良に繋がります。大発生する前に薬剤を散布しましょう。●みかんの腐敗防止剤散布 収穫前には必ず腐敗防止剤を散布しましょう。●炭そ病(流れヤケ) 秋が暖かい予報が出ているので防除が必要です。『ストロビードライフロアブル』を散布しましょう。また、発生源の枯れ枝を徹底除去しましょう。●八朔の後期落果防止 11月上旬に後期落果防止目的で『マデックEW』を散布しましょう。紅八朔は着色が遅れるので収穫20日前にヘタ落ち防止目的で散布しましょう。●収穫後の『尿素』散布 樹勢回復を図るため、温州みかんは収穫後、『尿素』を葉面散布しましょう。隔年結果防止効果もあります。【夏秋梢の処理】 次年度の春芽の発生を促すためと、かいよう病防止目的で夏秋梢を処理します。強い枝は芽つぼの上で処理し、弱い枝は芽つぼの下で処理します。直立して樹形を乱す枝は基部から切除します。 デコポン・はるみは次年度の結果母枝として夏芽を利用するので切らないでください。【秋肥の施用】 本年度の樹勢回復と次年度のための養分蓄積目的で施用します。時期が遅くなると吸収が悪くなりますので11月上旬までに施用しましょう。【鳥獣害対策】●カラス 釣り糸を1m間隔でカラスが飛んでくる方向を中心に高さや位置を変えて設置します。透明もしくは黒が効果的です。●イノシシ イノシシ対策で重要となるのは餌付けをしないことです。摘果果実や柵の外に飛び出た果実も餌付けをしていることになります。侵入防止対策の前に園地周辺の整備を行いましょう。 フェンスや電気柵は作物から1m以上離して設置し、周辺のイノシシの隠れ家になりそうな雑草・雑木を伐採しましょう。 フェンスは縦線が外側になるように設置します。電気柵はイノシシの鼻に当たらないと効果を発揮しません。電線を地上から20㎝と40㎝になるように配置します。電圧は4000V以上でないとイノシシに効果がないので、雑草による漏電に注意しましょう。電気柵は昼間でも通電し、柵の入口も閉じておきましょう。担当後藤 崇利柑橘の収穫が始まります。高品質な柑橘の出荷に向けて、作業を適切に行っていきましょう。柑 橘 本年度は長期予報で11月は晴れの日が少なく、気温が平年より高い予報になっています。それに備えて、八朔の炭そ病防除の徹底やみかんの浮皮防止対策などを実施しましょう。【中晩柑類・みかんの樹上選果(摘果)】 売れる等階級に仕上げるため樹上選果を徹底しましょう。規格外果実を摘果しておくと収穫・家庭選別が大変楽になります。【収穫・出荷について】●収穫から出荷までの注意事項・収穫前には腐敗防止剤を散布しましょう。※レモンには散布しないでください。・出荷前に必ず防除履歴書を提出しましょう。・味を揃え浮皮などによる商品ロス防止のため、分割採収(外成り果と内成り果の収穫時期を変えること)を行いましょう。・良く切れるハサミを使用し、2度切りを徹底しましょう。(手や指への衝撃が気になる方は『ドクターカット』がお勧めです。)・果実はていねいに扱いましょう。(特にレモンは衝撃によりヤケ果が出やすいので注意しましょう。)・選別する場所は明るくして行いましょう。(蛍光灯は、太陽光に近い演色AAA昼白色を使用しましょう。LEDは『テクテラス』がお勧めです。)・生傷、日焼け、アザミウマ被害果は家庭選別で排除しましょう。【品質向上対策】 ●みかんの浮皮防止 雨が多く浮皮の発生が懸念される場合は蛍尻期に『フィガロン乳剤』を散布します。(樹勢が弱るので年間2回までの使用にしてください)●枝吊り 枝吊りを実施して着色向上を図りましょう。【病害虫防除】 ●アザミウマ みかんでは着色期のアザミウマ被害が果実腐敗につながり、問題となります。発生が見られる場合は『ハチハチフロアブル』果実同志がくっついている所が主に加害されるハダニ被害果健全果7【営農相談】農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231 (御調営農センター)☎0848-76-2242 (向島営農センター)☎0848-44-2106
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