JAおのみち10月号371
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【共通管理】 収穫も終わり一段落したところではありますが、樹は秋根を伸ばして貯蔵養分を蓄え、次年度へ向けての準備を始めています。●早期落葉防止と病害虫防除 収穫後も定期的(10日に1回程度)に灌水し落葉の軽減を図りましょう。健全な葉を保ち、養分を蓄えて、次年度の初期生育をよくするために病害虫防除を徹底しましょう。特に病気や、害虫が目立って発生した園ではていねいに防除を行ってください。また、落ち葉や落果は病害虫の越冬源になり、次年度の発生源となります。焼却処分するか園外に持ち出してください。●土づくり 安定的に高品質果実生産を行うためには、根が十分に活動できる土壌環境が必要です。 有機物の施用や深耕を積極的に行い、土壌の透水性や通気性を向上させましょう。 有機物は、必ず完熟した物を施用してください。未熟だと、根腐れやチッ素飢餓などによる樹勢衰弱を引き起こしやすくなるので注意してください。土づくりは農業の基本中の基本で、絶対に欠かすことのできない重要な作業です。長期的な計画を立て、確実に行ってください。ぶどう【元肥の施用】 施用後は十分に灌水を行ってください。【園内環境整備】 落ち葉や落果は、病害虫の越冬源になり、次年度の発生源となります。 焼却処分するか、園外に持ち出してください。【改植】 着色不良樹や高樹齢樹は生産性も悪く出荷量減に繋がりますので、早期に改植しましょう。いちじく 収穫作業も終わり、今月から樹は落葉を始め、休眠期に入ります。●土づくり いちじくは通気性に優れ、水はけの良い土壌を好みますが、長かった収穫作業により地面はかなり踏み固められ、肥料や灌水が効きにくい状態になっています。 中耕の実施、客土の実施など、土壌改良を行いましょう。●園内の清掃 園内に落葉や収穫できなかった果実がそのまま残っていますと、次年度の病害虫の発生源となりますので、速やかに園外に持ち出し処分しましょう。も も【堆肥の投入】 施肥基準を参考に11月上中旬に施用しましょう。12月以降にずれ込むと、肥料養分の分解が遅れ、初期生育に影響するので遅れないようにしましょう。 施用後は、中耕・灌水を行って肥料の分解促進、肥効向上を図ります。 落ち葉や落果、園内に残った掛袋は、病害虫の越冬源になり、次年度の発生源となります。必ず園外へ持ち出し処分してください。な し【元肥の施用】 10月中には施用し、施用後は十分に灌水を行ってください。【園地管理】 晴天が続き土壌が乾燥するようであれば、定期的に十分な灌水を行ってください。か き【収穫】 雨天や朝露などで果実の表面が濡れている時は、果粉が落ちたり、果実の表面が黒くなったりすることがあります。果皮が乾いてから午前中に収穫してください。 つるし以外のかきは、果梗を短く切り、果実に傷を付けないよう注意してください【園地管理】 晴天が続き土壌が乾燥するようであれば、定期的に十分な灌水を行ってください。【脱渋処理】 脱渋に向く果実は、ヘタが健全で、果実も病虫害や傷などが無いものを使用します。また、小さい果実は、渋が残りやすいので除きます。過熟な果実も脱渋により軟化しやすいので、果皮色が同じ程度の果実を揃えます。●アルコール法・アルコール度数が30~35度の焼酎をヘタにつけ、ヘタどうしを合わせて新聞紙でくるみ、厚手のビニール袋に入れます。・袋の中の空気を掃除機などで出来るだけ減らして密封します。・20℃の条件下では5日程度で渋が抜けます。●ドライアイス法・かき10㎏にドライアイス250~300gが目安です。厚手のビニール袋の底に4つ折りにした新聞紙1枚を入れ、かきを入れます。・かきの上に新聞紙などを置き、ドライアイスを乗せます。・袋の中の空気を掃除機などで出来るだけ減らして密封します。・20℃の条件下では4日程度で渋が抜けます。担当新田 知悟次年度の栽培へ向けて、準備作業を進めていきましょう。落葉果樹8【JAミックス・ベジタブル】FMおのみち79.4MHzにて、毎週金曜日午前10時半からJA尾道市管内の旬な情報をお届けしています。

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