JAおのみち11月号372
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画を立てて必ず行いましょう。【加温施設】 無駄に重油を使用しないためにも、ハウス内の隙間を塞いだり、サイドやハウス内上部への二重カーテンで多層化し、断熱性や密閉性を確保して日中、日照により施設内に溜まった熱をできるだけ逃がさないようにしましょう。 また、加温機の保守点検を行い、缶内の燃焼カスの掃除と、ノズルの洗浄・交換を行い、燃焼効率を高めてムダな燃料の使用量を抑えましょう。 ハウス内の温度ムラ改善に『循環扇』が効果的です。温度ムラ改善だけでなく、多湿病害の予防、果実焼けや葉焼けの防止などの効果も期待できます。【園内清掃】 落ち葉や落果は、病害虫の越冬源になり、翌年の発生源となります。必ず園外に持ち出しましょう。【土づくり】 土づくりは農業の基本中の基本で、絶対に欠かすことのできない重要な作業です。長期的な計画を立て、確実に行ってください。 安定的に高品質果実生産を行うためには、根が十分に活動できる土壌環境が必要です。有機物の施用や深耕などにより、土壌の透水性や通気性を向上させましょう。 また、深耕は翌年の8~9月に、この有機物を土壌中に鋤こむように行いましょう。有機物は必ず完熟した物を施用しましょう。未熟な物は、根腐れやチッ素飢餓などによる樹勢衰弱を引き起こしやすいので注意してください。 基肥の施用は、時期が遅れると、チッ素の遅効きによる着色不良や品質低下を招く原因となりますので、チッ素成分の低い肥料を選んで、11月上中旬までに土壌の表面に施用しましょう。【苗木の植え付け】 11~12月上旬が秋期の植え付け時期となります。植え付けの1か月前を目安に、植穴の準備をしましょう。直径100~150㎝、深さ50㎝の植穴を準備し、完熟堆肥、『ようりん』 、『苦土石灰』を土と混ぜておきましょう。●植え付けの手順① 傷んでいる根を取り除き、殺菌剤で消毒しましょう。②苗木の根は、根本を高く、根先を低く四方に広げましょう。③植え穴を深めに掘り、深植えとせず接木部分が地上に出るようにしましょう。④苗木の先端を、地面から30~40㎝(ぶどうは20~30㎝)の所で切り返しましょう。⑤支柱を立て、苗木が風などで揺さぶられないように固定しましょう。⑥植付け後は、たっぷり灌水をする。※柿は特に根が弱いので、植え付け時は注意してください。ぶどう【休眠打破】 施設栽培では、12月10日頃に処理を行うのが効果的です。 デラ CX-10 20倍 大粒系 CX-10 10倍(注意点)※年間の使用回数は1回です。※芽枯れ防止のため剪定後1週間以上間 隔をあけてください。※乾燥時も芽枯れします。【剪定】 基本的には、若木、強樹勢樹は、間引き剪定主体の弱剪定、老木、弱樹勢樹は、切り返し剪定主体の強剪定で行ってください。も も【園内の清掃】 落ち葉や落果は、病害虫の越冬源になり、翌年の発生源となります。必ず園外へ持ち出して処分してください。な し【剪定の準備】 本格的な剪定の前に、誘引ひもの除去と間伐、荒剪定を行ってください。いちじく【園内の清掃】 園内に落葉や収穫できなかった果実がそのまま残っていますと、翌年の病害虫の発生源となりますので、速やかに園外に持ち出して処分してください。土壌改良(深耕の方法)(b)条溝方式1年目1年目1年目1年目2年目3年目4年目樹幹5年目(a)タコツボ方式1年目2年目3年目4年目5年目樹幹接木部が地上に出るように浅植えする40~50十分に盛土して植え付ける30~40接木部が地上に出るように浅植えする植え付け後は敷わらをする根は四方によく広げる苗木を植え付ける時に土台をつくると、根を四方に広げやすくなる8【JAミックス・ベジタブル】FMおのみち79.4MHzにて、毎週金曜日午前10時半からJA尾道市管内の旬な情報をお届けしています。
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