ええJAんおのみち2月号375
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担当延葊 大祐田植えを始める前に、圃場を含めた周りの栽培環境のチェックを行っておきましょう。水 稲 2019年度の作付けが間近となってきました。作付け計画は策定できましたか? まずは、圃場の準備ができているかチェックしましょう。 また、田植え前、生産現場における事故未然防止に向けた対策を行い、コンタミ(異品種混入)などの人的作業ミスの起こりにくい環境作りに努めましょう。【圃場の準備】●土づくり肥料は投入しましたか? この営農情報で何度となくお伝えしてきた「土づくり」ですが、皆さん実践されましたか?安定した収量や、品質の良いお米づくりを目指すうえで、この作業は大変重要です。 また近年、様々な異常気象が各地で発生しています。昨年12月から各地域で開催した講習会でもお伝えしておりますが、このような環境の変化に対応していくためにも、土づくりは大切になってきます。肥料のようにすぐに目に見える効果があるものではありませんが、圃場に蓄積され成果として必ず現れてきます。今からでも施用可能ですので、稲作暦をご参照ください。●圃場の均平化は済みましたか? 除草剤の効果や、圃場全体の均一な生育といった点で圃場を均平化することも重要です。圃場に水を張ってからでは難しいので、今の時期に均平化に努めましょう。【コンタミ(異品種混入)防止の徹底】 消費者の食の安全・安心に対する関心は、どんどん高まってきています。 DNA検査による銘柄確認や、ポジティブリスト制の導入により残留農薬のチェック体制が強化されるなど、「食品としてのお米」に対する監視の目も強化されています。また、生産現場における事故未然防止に向けた対策を行い、コンタミなどの人的作業ミスの起こりにくい環境作りに努め、安全・安心なお米づくりに取り組んでいきましょう。 異品種・異物の混入は検査上、また販売上大きな問題となります。お米の商品価値を大きく下落させ、生産者が損をするばかりでなく、産地の信頼も失ってしまいます。2品種以上の種子を取り扱う場合、種子の取り扱いには十分注意して作業をしてください。安全で安心なお米を消費者にお届けするためにも、コンタミ防止を徹底しましょう。●播種~田植え時期 種子購入から保管段階での取り違えを防ぐため、購入後速やかに、種子袋内にある保証票と内容を確認し、品種別に明確に区分して保管しましょう。 浸種用のネット・育苗箱は、色分け、または品種名入りのカードやラベルなどを使用し、移動中・移動後においても、個体での品種判別ができるようにしましょう。●全般 作業機械・機器など(春:播種機・移植機、秋:コンバイン・乾燥機・籾摺機・搬送機材など)においては、作業前・作業後の清掃・点検保守を行い、品種切り替え時の清掃を行いましょう。育苗箱から機械類にいたるまで、扱っている品種が誰にでも分かるように識別しておくことが大切です。 生産段階では少量の混入でも、流通の末2月February今月の栽培ポイントお天気平年と同様に晴れの日が多いでしょう。端までいけば被害は飛躍的に拡大することを意識し、品種の確認を常に行って、事故未然防止に向けた対策をとるように努めましょう。【JA米の徹底】 JAグループ広島では、安全・安心が確認されたお米、売れるお米づくりを柱とし、広島県産米の評価を落とさないためにも、県下全域で『JA米』に取り組んでいます。 昨年要件を満たす事ができなかった生産者の皆様は、下記のJA米要件を満たし、JA米として出荷していただくようお願いします。【JA米3つの要件】①毎年の種子更新または、JA育苗センターで購入した苗(自家採取の種子で栽培された場合は一般米となりますので注意してください)②JAなどの検査機関で検査されたお米③生産履歴表及び自己点検チェックシートが記録されたお米 不明な点がありましたら、お近くの支店・出張所・営農センターへお尋ねください。※稲作暦(旧尾道地域配布)におけるお詫びと訂正について この度水稲生産者にお配りしております、2019年度稲作暦につきまして、防除体系の穂揃い期(出穂期後5~7日)防除の薬剤として『ブラン・・シジョーカー粉剤DL』と記載しておりましたが、正しくは『ブラシ・・ンジョーカー粉剤DL』となります。お詫びと共に訂正をよろしくお願いいたします。7【営農相談】農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231  (御調営農センター)☎0848-76-2242  (向島営農センター)☎0848-44-2106

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