ええJAんおのみち2月号375
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【水分管理】 落葉果樹の根は、発芽の1ヶ月前ごろから伸長を始め、発芽・展葉・開花に備えます。この時期の灌水は、・肥料の分解、吸収を促進。・根の伸長を助ける。・発芽ぞろいを良くする。 など、初期生育に大きな影響を与えます。乾燥が続く場合は、日中に1回当り20~30㎜程度の灌水を行いましょう。 施設栽培では、被覆後から発芽までに徹底して灌水を行ってください。【土づくり】 堆肥を投入すると、細根が増加し収量の増加にもつながります。 根が健全であれば、異常気象時の影響を受けにくくなります。土づくりは高品質生産の第1歩です。堆肥を10a当り2~3tを目安に施用しましょう。 ただし、多くの果樹の根は2月に動き出します。2月に堆肥を施用される場合は表面施用してください。【病害虫防除】 露地栽培では越冬病害虫の防除として、『石灰硫黄合剤』の散布時期となります。 各品目の防除暦を参考に、必ず散布しましょう。 散布時には、帽子、メガネ、マスク、カッパ、ゴム手袋などを着用し、近隣作物への飛散に注意しましょう。ぶどう デラウェアの施設栽培では6月中旬~7月上旬、ピオーネの施設栽培は7月下旬~8月中旬出荷を中心に各作型の作業が重ならないよう、栽培計画を立て、計画的に作業を行ってください。●早期加温栽培 芽かぎ、誘引、摘房、『ジベレリン』処理の時期となります。芽かぎ、誘引、摘房の作業は早めに行い、『ジベレリン』処理を適期に行ってください。 第1回目の『ジベレリン』処理期には、『ジベレリン』の効果を安定させるために処理後に散水などを行い、湿度を高めに保ってください。また、果粒の細胞分裂初期に水分が不足すると、果実肥大に大きな影響が出ますので、第1回目の『ジベレリン』処理後には、必ず灌水を行ってください。 病害虫の発生を抑えるため、発生前の初期防除を徹底しましょう。●普通加温・半加温・無加温栽培 施設のビニール被覆、加温開始の時期となります。地温が十分に上がり、根の活動が始まってから、加温を開始してください。●ピオーネ短梢栽培 2月下旬から3月上旬が芽傷処理の時期に当たります。 芽傷は芽よりも先端側の形成層を切断することにより発芽を促進させる効果があります。主枝の延長などを行っている樹では、必ず行ってください。も も●摘蕾(てきらい) 摘蕾は、蕾(つぼみ)が膨らんで先端に赤みが見え始めた頃に行います。結果枝の基部や枝の上側の蕾を除き、横向きや下向きの蕾を残します。 花粉のある品種や結実しやすい日川白鳳、あかつきは、開花による貯蔵養分の消耗を防ぎ、新梢生育を良くするために行います。いちじく●整枝・剪定 3月に入りますと根の活動が始まります。2月中には終了するようにしましょう。なし 開花時には多くの貯蔵養分を消費します。開花期の養分浪費を防ぎ、果実、枝葉の初期生育をよくするため、真上に向いた短果枝や込み合っている場所の芽などは剪定の際に切除してください。担当新田 知悟徐々に樹の活動が活発化してきます。それに合わせて、管理作業を行っていきましょう。落葉果樹接木苗づくりにチャレンジして、野菜を1から作ってみましょう。家庭菜園担当兼永 朋恵【接木苗を作ってみませんか?】 果菜類は、接木苗を利用した栽培が行われています。主要病害虫については接木苗によって被害を回避できますが、完全に土壌伝染性病害虫を回避することはできません。しかし、1つでも2つでも病害虫被害の回避が可能であるならば農薬に頼ることも少なくなります。 接木苗の成否は接木作業もさることながら、接木後の養成が最も重要であり、9【農産物直売所 ええじゃん尾道 尾道店・向島店】地域の“旬”と“うまい”をお届けします。尾道店☎0848-55-9048午前9時から午後6時まで営業 向島店☎0848-20-6008午前9時から午後4時まで営業

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