ええJAんおのみち4月号377
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担当延葊 大祐今年の田植えも間近となりました。田んぼや苗の状態をしっかり確認しておきましょう。水 稲 健苗育成・適期移植と田植え前後の初期管理は、活着促進・初期成育の確保につながる重要な作業となります。天候や圃場条件に対応した的確な管理に努めましょう。【代掻き】 代掻きは、田んぼの表面を柔らかく均平にして田植えをしやすくするとともに、作土の表面にある稲株・ワラ・雑草などを埋め込む、水持ちをよくして除草剤の効果を高めるなど、様々な役割を担っています。 代掻き作業の水深は、耕うんした土壌が少し見える3~5㎝程度として、均平さに重点をおいて、練りすぎないようにしましょう。代掻きを過度に行うと土壌の団粒構造を著しく壊してしまい、通気性や透水性を損なって、根腐れなどの弊害を起こし、生育不良につながりますので注意しましょう。【移植】●箱処理剤 箱処理剤(殺虫・殺菌剤)は、落ち着いて作業ができる田植え前日(剤によってはもっと前に施用可能)に行いましょう。また毎年、箱処理剤と除草剤の1㎏粒剤を間違えて使用する事故が何例か発生しております。除草剤が散布された箱苗は生育が見込めなくなりますので、作業の際は間違えないよう再度確認をしましょう。●植付け①代掻き後、土が落ち着いてから移植します。植付けが安定し、除草剤の薬害も起こりにくくなります。②植付け本数は1株当り3~5本としましょう。欠株を心配してそれ以上の本数(大苗)で移植される場合も多いですが、田植え時の植付け本数は、その後のイネの生育相に大きくかかわってくる大事なポイントです。移植中は時々チェックしましょう。③欠株がひどいときには補植しますが、1、2株とんでいたり、1株に1~2本しか植わっていなくても、全体の収量には影響しません。④補植後の置き苗はいもち病の発生源となるので、速やかに圃場外へ出しましょう。⑤植付け深度は3㎝程度の浅植えで移植しましょう。浮き苗や除草剤の薬害から、深植えにするといったことも多いと思いますが、活着や分けつの促進には、浅植えが適しています。⑥株はりの良い圃場では、圃場全体の風通しを良くするため、植付け間隔を広めにとりましょう。風通しの悪い場所4月April今月の栽培ポイントお天気平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。は病害虫が発生しやすくなりますので注意しましょう。●田植え後の水管理 活着するまでやや深水で管理します。深水管理は保温効果や風による蒸散から苗を守り活着を早めます。活着後は、浅水管理としますが、除草剤の散布時期も考慮しましょう。【除草剤】水持ちの悪い圃場は、初期剤と中期剤、場合によっては後期剤を使用する体系防除を実施してください。 田植えをした圃場で、活着の悪い圃場や植え傷みをした圃場では、除草剤の散布時期をずらし、苗の回復を待ってから作業してください。●注意事項 農薬登録内容の厳守はもちろんのこと、効果の安定・環境への影響軽減のために、農薬散布後は、必ず7日間止水しましょう。担当後藤 崇利剪定、施肥、防除など、樹の状態と時期に応じた管理作業を行っていきましょう。柑 橘 本年度は、開花時期が平年より早まると予想されます。園地を観察し防除適期を逃さないようにしましょう。【剪定】 労力的に作業実施が困難な方も、強い返り枝をノコで間引くだけでも、薬剤がか7【営農相談】農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231  (御調営農センター)☎0848-76-2242  (向島営農センター)☎0848-44-2106

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