ええJAんおのみち4月号377
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 早期に樹冠拡大するには『元気一番』などの窒素系液肥を10日間隔で散布しましょう。●接木 接木更新は結果するのが早いという利点と経済寿命が短いという欠点があります。◎穂木の管理 剪定時(発芽前)に採穂し、葉柄を落とし黒ポリに包んで冷暗所で保管します。本年度は寒波被害を受けている場合があるので暖かい園地で穂木を採収しましょう。◎接木方法腹接ぎ 枝をあまり切らずに主に横枝に接ぐ方法です。樹勢が弱りにくい利点がありますが、誘引を怠ると樹形が乱れやすいので注意が必要です。切り接ぎ 切り接ぎは主枝を切り詰めて接ぐ方法です。そぎ接ぎと剥ぎ接ぎがあります。そぎ接ぎは技術が必要ですので剥ぎ接ぎをお勧めします。4月下旬ごろから皮が綺麗に剥げますので剥ぎ接ぎが可能となります。 5月上旬を過ぎると活着が悪くなるので注意してください。【花肥料の施用】 4月下旬から5月上旬にかけ花の多い園地では『硫安』を10a当り20㎏施用しましょう。【温州みかんの摘蕾】 花の多い樹では蕾が小豆大になったこかりやすくなり、薬剤費の軽減と正品率向上を図ることができます。 ノコせん定時は『剪定ノコ大地』がお勧めです。 時期を問わず全園地で必ず実施しましょう。 また、昨年度は黒点病や流れヤケ被害果が多くみられました。枯れ枝の除去も徹底しましょう。【防除】●サビダニ・ホコリダニの防除 昨年度、サビダニやホコリダニが多発した園地では越冬虫が気温の上昇とともに増加します。まだ『イオウフロアブル』を散布していない園地は早急に散布しましょう。●ケムシの防除 ケムシが大量発生すると新芽や花を食害され、収量が著しく減少します。多発の場合は早めに防除しましょう。また、ケムシの発生源である園地周辺のアカメガシワは伐採しましょう。●開花期防除 本年度、みかんは豊作の園地が多いと予想されます。逆に八朔は着花が少ないと予想されます。花の多い園では開花が早まります。園地の状況をよく把握し、防除暦に従って薬剤散布を徹底しましょう。 特にいしじは花が早く咲くので園地をよく観察しましょう。●かいよう病の防除 かいよう病を防ぐには発芽前防除と展葉期の防除が重要になります。多発園では防除を徹底しましょう。【品種更新】 JA尾道市の重点推進品種はいしじ・紅八朔・しらぬひ・はるみ・レモンです。 更新する際は適地適作と労力を考えながら前記の品種に更新しましょう(※しらぬひの高接樹は酸高が問題となるので推進していません。更新の際は苗木を植えましょう)。腹接ぎ用1芽の上芽が残るように削る切り接ぎ用写真は2芽で削っているが穂木が多くある場合は3芽で削ると良い①中央の充実した芽を2〜3芽つけて穂木を切る。基部から3cmの位置をそぎ、反対側は30〜40度に1cm切り落とす3cm1cm形成層③『シーバル』で接ぎ木部を固定し、『メデール』で穂木を覆うメデールシーバル②幅を穂木の形成層の幅に合わせて台木に3cm切り込みを入れる。形成層どうしが一部で合わさるように穂木を台木の切り込みに差し込む3cm台木上から見た図台木穂木木部樹皮形成層■接ぎ木の手順正しい接木部位ここに接ぐ(カタカナのハの字部位)(上側)(下側)樹皮の厚い部分切接腹接ぎメデールカルースシーバル■接木の方法8【JAミックス・ベジタブル】FMおのみち79.4MHzにて、毎週金曜日午前10時半からJA尾道市管内の旬な情報をお届けしています。

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