ええJAんおのみち6月号379
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担当延葊 大祐気象庁の3カ月予報によりますと、6月は平年に比べ曇りや雨の日が少なく、7月は平年に比べ曇りや雨の日が多いということです。水 稲 低気圧や前線の影響で7月は梅雨の最中となりますが、早生品種は中干し時期と重なりますので、有効分けつによる茎数確保ができたら、中干しはなるべく早めに取りかかるようにしましょう。また、早い地域では7月下旬から出穂が始まりますので、穂肥の施用時期にも注意し適切な管理をしましょう。 昨年の豪雨災害は7月5日に発生しております。河川の氾濫等が発生し、圃場が冠水した場合の対策についてもお知らせいたします。【雑草防除】 イネは雑草の影響や害を長期にわたって受けます。 今回は数ある雑草の中で次のものをご紹介します。●ノビエ 野生品種のヒエを総称して「ノビエ」と呼びます。出穂までの形態が水稲と良く似ており、稲との見分けがつきにくい雑草のひとつです。茎数・穂数を減少させたり登熟歩合を低下させ、収量や品質の低下を引き起こします。初期剤・一発剤を散布した圃場でも発生が確認され次第、速やかに中後期剤等利用し、大きくなる前に防除しましょう。(稲作ごよみ参照)●クサネム 1年草であるが、大型の草となります。種子により繁殖し、田の畦畔、水田内に発生します。 収穫時には種子の混入を避け、次年度以降の繁殖源を残さないようにしてください。そのためには、種子が形成、落下する前に刈り取るなどして、除去しましょう。多発生した場合は、ノミニー液剤の適期防除が効果的です。 万一、混入してしまった場合は色選機で除去しましょう。●コナギ 種子繁殖する広葉一年生雑草で、水田内に発生します。窒素吸収が旺盛で、少肥条件などでは稲に大きな害を及ぼします。一発剤や、中後期剤等利用し、防除にあたりましょう。 【恋の予感栽培上の注意点】・強い中干しは行わない。また、幼穂形成期以降は間断かんがい等の水管理を徹底しましょう。・また、幼穂形成期(出穂の25日前)の葉色を確認しましょう。薄いようでしたら一発肥料を使用した圃場におきましても、追肥の要否判断をおこなってください。 (追肥の量につきましてはお近くの支店・センターにおたずねください。)【災害対策】 災害による被害の確認は、2次災害を招く恐れがありますので、まずは身の安全確保が最優先となります。後に、安全が確認されてから圃場、水路等の点検作業を行ってください。 圃場に冠水の被害が発生した場合は、早急に排水に努め、1枚の葉でも早く水上に出すことで、被害を軽減することができます。また、水温の上昇抑制や濁水の排出のため、清水をかけ流しながら行うと効果的です。 土砂等の流入が発生した場合は、土砂等を取り除きましょう。 冠水が激しかった圃場では、気孔や流入時に稲についた傷口から、稲白葉枯病菌が侵入する可能性があります。発病した場合、最大40%の減収となる可能性もありますので注意が必要です。排水後、オリゼメート粒剤(3~4㎏/10a)を散布してください。ノビエコナギ6月June今月の栽培ポイント平年に比べ曇りや雨の日が少ないでしょう。お天気クサネム7【営農相談】農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231  (御調営農センター)☎0848-76-2242  (向島営農センター)☎0848-44-2106

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