ええJAんおのみち7月号380
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7月から8月は特にサビダニが多発しやすい時期です。本年度は5月から雨が少なく、平年よりサビダニの密度が高いと推測されます。 サビダニは被害が見え始めてからの薬剤散布では手遅れになる場合が多いので、発生が見られない場合も、予防的に薬剤を散布しましょう。【中晩柑類の仕上げ摘果】 大玉果実生産と成品率向上を目的に仕上げ摘果を徹底しましょう。また、仕上げ摘果を徹底することにより、収穫作業や家庭選別作業の軽減に繋がります。仕上げ摘果時の留意事項①適正葉果比(表1)②肥大基準(表2)③病害虫被害の有無【中晩柑類の灌水・保水対策】 果実肥大促進目的で梅雨明け後は土壌を乾かさないよう早めに灌水しましょう。梅雨明け後、10日以上降雨が無い場合、10アール当たり20~30の灌水をしましょう。また、灌水施設のない園地では、ホース灌水の場合1樹40L以上、かん注機の場合1樹10箇所以上(計20L以上)実施しましょう。 また、樹冠下にもみ殻を5~10被覆すると保水と防草を図ることができます。●しらぬひ しらぬひの減酸は8月から11月までほぼ一定量しか減酸しません。クエン酸ピークの8月の酸を下げることが、食味の良いデコポン生産につながります。●はるみ はるみも酸高になりやすい品種です。8月に土壌が乾燥すると酸高や翌春の着花が大幅に減少しますので灌水を徹底してください。●八朔 乾燥により、ホウ素の吸収が抑制されヤニ果が発生します。灌水を徹底しましょう。【みかんの品質向上】 糖度の高いみかんを生産するには満開後60日から100日の乾燥が重要です。中晩柑類と同じ水管理をすると味の悪いみかんが出来ますので注意してください。また、雨の多い場合は糖度上昇を目的に次の対策を実施してください。●フィガロン散布 満開後60~70日、80~90日にフィガロン乳剤3000倍とマグミーFE 600倍を混用散布してください。干ばつ時は散布しないでください。●タイベックマルチの被覆 梅雨明け前に被覆することにより食味の良い果実生産が可能となります。全面被覆することにより効果が高まります。【みかんの荒もぎ摘果】 摘果を遅らせると糖度の高いみかんが出来ますが2Sではお金になりません。果実肥大を見ながら摘果の早晩を決めてください。●小玉傾向の樹 7月下旬から内成り裾成りを中心に荒モギ摘果を開始してください。 担当後藤 崇利 サビダニに気をつけ、予防的に薬剤を散布しましょう。柑 橘[表-2]8月1日時点で収穫時に L以上になる果実横径品 種横径備考八 朔48mm甘 夏50mmネーブル40mmデコポン38mm(2L)は る み37mmは る か36mmレ モ ン34mm(年内M)[表-1] 適生葉果比品 種残す果実落とす果実その他落とす果実最終葉果比ネーブル5~6枚の総状有葉果の2番果傷果、小玉果、内成り、裾成り直花果、扁平果、へそ大果80~100八 朔5~8枚の単性有葉果直花果、腰高果80~100デコポン5枚以上の単性有葉果へそ大果、扁平果、遅れ花100は る み極端な腰高80清 見天成り80~100は る か天成り80~100マルチ被覆園、糖度も高く紅も濃いは「稲作暦」を参考にしてください。また、発生する病害虫はその年の天候に大きく左右されるので、病害虫に対する情報には十分注意してください。【恋の予感栽培上の注意点】・1株平均で20本確保されたら軽い中干しを行いましょう。出穂期にはしっかり灌水し、また幼穂形成期以降・出穂期以降は間断かんがい等の水管理を徹底し、乾きすぎには注意しましょう。・6月号でも掲載いたしましたが、葉色の確認を行いましょう。幼穂形成期(出穂の25日前)の葉色を確認しましょう。薄いようでしたら一発肥料を使用した圃場におきましても、追肥の要否判断を行ってください。 (追肥の量につきましてはお近くの支店・センターにおたずねください。)8【JAミックス・ベジタブル】FMおのみち79.4MHzにて、毎週金曜日午前10時半からJA尾道市管内の旬な情報をお届けしています。
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