ええJAんおのみち8月号381
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 9月に入ると多くの圃場で稲刈り作業がスタートします。 今後の気温については平年並み~高く、日照時間は平年並み~多く、降水量は平年並みに推移すると予想されています。出穂期後の水不足や、早期落水による品質低下には十分に注意しましょう。【ウンカ類】 8月から9月にかけて好天に恵まれ高温が続くと、トビイロウンカ(秋ウンカ)に注意が必要となります。 7月末時点で、中国からの飛来が確認されています(昨年・一昨年は飛来無し)。9月下旬以降に収穫期を迎える品種は十分に注意してください。 出穂前後の薬剤防除を徹底し、発生を抑えましょう。【カメムシ類】 7月号でも掲載した、カメムシ類の吸汁による被害粒の発生について、今年度の発生確率が高く予想されています。基幹防除を徹底し、発生を抑えましょう。 なお、出穂期以降の圃場周辺の草刈りは、カメムシ類を水田に追い込むこととなるので、控えましょう。【早期落水の防止】 落水時期が早すぎると、玄米肥大生長が抑えられ、収量や食味・品質の低下を招きます。落水時期の基準として(土壌条件・気象条件考慮)、湿田では出穂後25日~30日、乾田では出穂後35日頃を目安にしましょう。出穂後の天候、穂の熟色や稔実程度を観察し、各圃場の落水時期を見極めましょう。【刈取り作業】 適期にイネを刈り取ることは品質向上の面で非常に重要です。天候に左右されますが、極力適期刈取りに努めましょう。 適期より早いと青米や未熟粒の増加に、適期より遅いと胴割米や茶米の増加及び刈取り時の落下籾の増加となります。 また、朝露等で濡れている稲を刈るのは、機械の故障や損傷粒の発生、収穫ロスにもつながりますので稲が乾いてから作業をしましょう。 刈取期には、コンバインとバインダーによる事故が起きやすく、特に、圃場進入時や後退時の転落・転倒、詰まり除去時にフィードチェーンやカッターへ巻き込まれる案件が多いので、十分に注意して作業を行いましょう。トラブルが発生した場合や、機械をチェックする場合など、コンバインから離れる時は、必ずエンジンを止め、駐車ブレーキをかけてから対処し、事故防止を徹底しましょう。 収穫作業後は、ワラ等ゴミを取り除き、掃除口を開けて穀粒を機械の内部からできるだけ取り除きましょう。そして、必要箇所に注油して格納しましょう。【刈取りの目安】 成熟期は多くの品種で出穂してから45日前後です。しかし、出穂期から成熟期までの期間は出穂後の天候がよければ早まり、気温が低ければ長びきます。品種によって幅はありますが、積算温度の目安として、950℃~1,100℃前後とされています。 これらをおおまかな目安として利用し、倒伏程度等視野に入れながら、実際の圃場をよく観察し、緑色の籾の割合(青味籾率5%)から判断していきましょう。【乾燥・調整】 品質に直接影響しますので慎重に行ってください。刈取直後の籾は温度が高く水分も多いので、刈取り後はできるだけ早く乾燥機に入れ、まずは風だけによる通風乾燥で余熱や余分な水分を取除いてやりましょう。 通風乾燥で余熱や水分を落としたら火力乾燥に移りますが、急激な乾燥や過乾燥は胴割米の発生に直結しやすいので慎重に行ってください。火力乾燥後はもう一度通風乾燥で余熱をとりましょう。また、仕上がり後は水分計で仕上がり水分の確認をしましょう。 調整にあたっては皮ずれや籾が多いと等級の低下に直結します。ロールの調整をよく確認するなど慎重に行ってください。【令和元年産米の出荷についてのお願い】・出荷前には必ず栽培管理表を提出してください。トビイロウンカ坪枯れ8月August今月の栽培ポイント 詳しくはお近くの営農センターへ お問い合わせください。・東尾道営農センター ☎0848-56-1231・尾道北営農センター ☎0848-29-9611・御調営農センター  ☎0848-76-2242・向島営農センター  ☎0848-44-2106・因島営農センター  ☎0845-22-2252・世羅営農センター  ☎0847-22-1173・甲山営農センター  ☎0847-25-5035・世羅西営農センター ☎0847-37-7100水 稲6(因島営農センター)☎0845-22-2252  (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035  (世羅西営農センター)☎0847-37-7100

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