ええJAんおのみち11月号384
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【組合員のみなさまへ】組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。ものを作る楽しさを実感「収穫は一番の喜び」 目の前の海に浮かぶのはクルーズ客船「ガンツウ」、そして畑の上の高台に建つのは高級リゾートホテル「ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道」。岡本さんの畑は、まさに瀬戸内海を一望できる絶好の場所にあります。 9月の終わりからグリーンレモンの収穫が始まっているという畑では、レモンの他にもいしじミカンやはるみ、はるか、ネーブル、不知火(しらぬい)などを栽培。岡本さんは「定年後にすぐに出荷できるよう、仕事をしているときから土地を整備したり、木を植えたり切ったりして準備してきた。なかなか予定通りにはいかなかったけれど、4、5年前に植えたレモンが去年ぐらいから出荷できるようになって、今年は去年より出来もいい。期待しているよ。」と笑います。 柑橘栽培で一番辛いことは、「夏草が生える時期に、除草剤を一切使わず草取り作業をすること。」と話す岡本さん。加えて夏頃の葉っぱの剪定や、年中しているという予防などにも気を使います。反対に最も喜びを感じるのが収穫のときです。「一年間の結果が出るのが収穫。ものを作る楽しさを実感しているよ。」孫や観光客の声を励みにさらに美味しい柑橘を追求 もう一つ、岡本さんが楽しみにしていることがあります。それは、お孫さんの感想を聞くことです。「大阪と奈良、岡山に住んでいる3人の子供に送って、孫の感想を聞くのが生きがい。孫は一番正直な消費者で、『今年のは酸っぱいよ』とか、『美味しい』だけじゃない意見を聞かせてくれるので、それをまた来期の糧にしているよ。」また、散歩中のベラビスタの宿泊客に試食してもらい、感想を聞くこともあるそうです。 周りの意見も生かしながら、もっと美味しい柑橘を作りたいと意気込む岡本さん。「レモンは全国的な知名度も上がっていて将来性がある。今は30本くらいのレモンの木を、これからもう少し増やしたいね。そして畑を次の世代につなげていきたい。」と力を込めます。畑には「もば」と呼ばれる海藻を敷いています。どんな効果が出るのか、岡本さんも楽しみにしています。開放感あふれる海を眺めながらの作業。観光客とのふれあいにも心がホッと和みます。南向きの日当たりの良い畑で、心地よい風に吹かれながら柑橘を栽培する岡本さん。この潮風と畑に敷いた海藻のミネラルが、柑橘の味をまろやかにします。海藻は岡本さんにとっては初めての挑戦です。「いいと言われることは取り入れてみないとね。」AGREADERこだわりの「柑橘」3

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