ええJAんおのみち2月号387
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 柑橘栽培の中で1番重要な作業がせん定です。先手必勝で全園実施すれば、すべての作業の省力化と低コスト化を図ることができます。暖かい園地から早めに取り掛かりましょう。【中晩柑類の収穫・貯蔵のポイント】 貯蔵中は、1日1回を基本に外気温が貯蔵適温に近い時間帯に換気を行います。 貯蔵庫が乾燥する場合は、打ち水や濡れムシロを敷き湿度を保ちます。●清見 清見の収穫は3月上旬が基本となります。樹上で完熟させてから収穫するようにしましょう。ただし、本年度はクラッキング症状(ヘタ周辺のひび割れ)が早くから出ると予想されます。症状が見られる場合は商品ロスに繋がるので早めに収穫しましょう。 乾燥によりヤケが出るので収穫後、予措は行わず有孔ポリ包装で出荷まで保管しましょう。で注意してください)②JA等検査機関で検査されたお米③生産履歴表及び自己点検チェックシートが記録されたお米●はるか はるかは3月から出荷がスタートします。出荷までに予措を7%程度かけることが重要です。 予措不足の場合は引き続き通気性のある場所で予措を行ってください。予借後は貯蔵庫で妻面を開けた新聞紙囲いで貯蔵しましょう。【せん定】 せん定作業に入る前に密植園では間伐を実施しましょう。 せん定は暖かい園地から始めてください。せん定の順番はネーブルや豊作が予想されるみかんから取り掛かりましょう。 柑橘類は前年の春芽が結果母枝となります。(デコポンは前年の夏芽)せん定で前年の春芽を落とし過ぎると着花が少なくなりますので注意してください。せん定による除葉率は中晩柑で2割までが基本です。 不明な点がありましたら、お近くの各支店・営農センターへお尋ねください。 みかんは横枝を長めに(手でさわって下がる程度)取ると糖度の高い、美味しい果実ができます。令和2年は不作年に当たる園地が多くあります不作が予想される場合は、、花が確認できる4月下旬ころからせん定しましょう。 中晩柑類は横枝を固め(手でさわって下がらない程度)にすると大きな果実を作ることができます。ただし、八朔で横枝を縮め過ぎると果実のキメが荒くなるので注意してください。 ノコを使い大きい枝から抜いていくことがせん定のスピードアップに繋がります。 また、樹高の高い樹は作業性の向上のため樹高短縮を実施しましょう。【防除】●ハダニの防除 冬マシン油をしてない園地では高度精柑 橘剪定で一番に切る枝は①強い返り枝!①強い返り枝を切ると、薬剤がかかりやすくなります。独立樹にして枝を横に伸ばすと背も高くなりにくい開心自然形モデル樹(写真は八朔)作業性を高めるため樹高を〇の部分(第一亜主枝)に果実を多く着果させる。みかんの花が着く枝:結果母枝(前年発生した春枝)果梗枝:本年新梢(来年の結果母枝)が発生する場所7【営農相談】農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231 (尾道北営農センター)☎0848-29-9611 (御調営農センター)☎0848-76-2242 (向島営農センター)☎0848-44-2106

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