ええJAんおのみち4月号389
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試行錯誤して生まれたひときわ太い白ネギ 白ネギは鍋の具材として欠かせないイメージから、寒い季節のものと思われていますが、ここ「とはな農園」は違います。 「白ネギを始めて今年で8年目。JAから通年栽培はできませんか?と要望があって、2、3年前から取り組んでいます。通年栽培で一番難しいのは苗づくり。特に夏場の水管理と温度調整には気を使います。春はまだ細いけれど、夏ぐらいからは太くなって、直径は2L(直径2~2.5㎝)から3L(2.5㎝以上)に。太いものは女性の手首くらいになりますね。」と戸端さんは笑います。 両親が農業をしていて、子供の頃から「田んぼは嫌いだったけれど、畑は好きだった。」という戸端さん。長距離トラックの運転手として長く働いていましたが、体調を崩したことをきっかけに農業の道へ入りました。 白ネギを選んだのは、お父さんが白ネギを作るのが上手で、特に太いネギを作ることを目指していた姿を覚えていたからでした。最初はお父さんに学び、その後は「自分で考えてやらんといかん!」と試行錯誤の連続。今では「戸端さんちの白ネギは違うね。」と周りから一目置かれるほど、太くて柔らかい白ネギができるようになりました。「太くて柔らかくて甘い」白ネギは人気も知名度も上昇中 戸端さんが栽培で一番気を付けているポイントを教えてくれました。それは、苗を植えた後、その上に土を落としていく「土戻し」の作業。「土の量は多からず、少なからず。苗の上に優しく土をかぶせていく。白ネギは植えてからどんどん伸びていく姿を見るのが面白いね。」毎年、春は4月と5月、秋は9月、10月、11月に苗を植えますが、「今年は6月もチャレンジしたい。」と戸端さんは意欲的です。 年々収量も上がり、同時に市場関係者から引き合いが来るほど、人気も知名度も上がってきた戸端さんの白ネギ。戸端さんは「全部を2L、3Lで揃えるのが目標。これからも、太くて柔らかい白ネギを作りたい。」と言葉に力を込めます。「春はまだ細い。」という白ネギの太さを測ります。お父さんの目指していた「太いネギ」を戸端さんも追求しています。皮を取って長さをカットする作業。とはな農園では、ベトナムからの研修生も熱心に働いていました。とはな農園の白ネギは、御調町の温暖な気候で成長もはやく、「太くて柔らかい」と市場でも人気。また戸端さんが「生でかじって食べる。」こともあるほど、甘みが強いのも特徴です。AGREADERこだわりの「白ネギ」【組合員のみなさまへ】組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。3

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