ええJAんおのみち5月号390
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家庭菜園 今月は苗を定植した後の管理について取り上げます。タイミングを逃さぬよう、生育具合をしっかり観察しましょう。【灌水】 定植後、活着するまでの間は、乾燥しないよう少しずつ灌水します。 苗が充分に活着し株が成長を始めたら、灌水を控えめにして根の伸長を促します。 最初の実がつき、収穫期に入ると、水の要求量が増えるので、こまめに灌水を行うようにします。【整枝・支柱立て作業】●トマト 各枝の根元からわき芽が伸びてくるので、順番に除去して主枝1本仕立てにします。わき芽が大きくなってから除去すると、株に負担がかかるので、わき芽が5㎝になるまでに除去します。作業はなるべく晴天時の午前中に行いましょう。 トマトの花は一定の方向につくので、支柱を立てる際は花の反対側に立てるようにすると、後の作業がやりやすくなります。 第1花房に果実が実らないと、以降も結実し難くなるので、花の中心部をハケで撫でたり、トマトトーンを散布するなどして結実を促がします。      その後もわき芽の除去は継続して行います。●ナス 1番花のすぐ下とその下のわき芽を伸ばして3本仕立てとし、これより下のわき芽はすべて取り除きます。 残したわき芽が伸びてきたら、支柱を立てて誘引を行います。 1番花に実をつけるために、トマトと同様に結実を促がしましょう。 その後は細い側枝を間引くように整枝を行い、内側が繁り過ぎないように管理しましょう。●ピーマン 1番花より下のわき芽はすべて取り除きます。 1番花の上で二股に分かれるので、それを伸ばしていきます。稀に3股になる場合もありますが、その場合は左右のバランスを見て1本間引くか、そのまま育てても良いでしょう。 その後は基本的に放任でよいですが、定期的に株の内側の枝葉を整理してやると、病気になりにくくなります。 根域が浅いので乾燥には気をつけましょう。●キュウリ 株元から5~6節までの子づると雌花は取り除き、6節以降から着果させます。それから上の段は、子づるの葉を2枚残して芯を止めます。 生育が早いので少し見ない間に繁ってしいますが、6節までの整理をしておけば、そこから先はある程度放任でも、形にはなるので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。 水分要求量が多いので乾燥には十分注意しましょう。 着果節以降の孫づるは放任となります。●ニガウリ(ゴーヤ) 色々な仕立て方がありますが、家庭菜園では本葉5~6枚で摘心し子づるを4~5本伸ばすとよいでしょう。 花が咲き始めたら、人工交配をしてやると実つきがよくなります。晴れた日の午前中に雄花を摘み、雄しべで雌花の中心の柱頭を触って受粉させましょう。 乾燥には強い作物ですが、実の生育を促すために定期的な灌水を心がけましょう●ポイント 何度も実を収穫するタイプの野菜では、「最初の実をあまり大きくしないこと」が大事です。せっかくなので大きくさせたいものですが、樹勢が落ちてしまい、その後の収量が大きく減ってしまいます。ある程度の大きさになったら収穫しましょう。【追肥】 表1に追肥の時期や施用量の目安を掲載しています。作物の生育状態をよく観察して、追肥の有無や施用量を調節してください。肥料の吸収には水が必要なので、灌水も併せて行いましょう。トマト1番実がピンポン玉くらいの頃、その後は2~3週間おきに(10g)ピーマン1番果収穫時、その後は2~3週間おきに(10g)ナス1番果収穫時、その後は2~3週間おきに(15g)キュウリ1番果収穫時、その後は10日おきに(10g)ニガウリ1番果収穫時、その後は10日~2週間おきに(15g)表1※チッ素成分10%の化成肥料の場合10【住宅ローンセンター】住宅ローンをはじめリフォームローンなど、各種ローンについてお気軽にご相談ください。☎0848-23-3323(月曜日から金曜日の9:00~17:15)

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