ええJAんおのみち5月号390
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寒暖差が生み出す味わい太くて甘いアスパラガス 「世羅台地」と呼ばれる、穏やかな気候と風土に恵まれた世羅の台地では、米をはじめ野菜や果物など多彩な農作物が育まれています。中でも春の味覚として有名なのが、アスパラガスです。 平成17年に設立された「農事組合法人 い~ね伊尾」では、米やアスパラガス、大豆、牛用の飼料稲などを栽培。アスパラガスは今年で収穫10年目を迎えます。 アスパラガスの収穫を担うのは主に法人女性部です。女性部長の森重ミドリさん(81歳)は、「春先の寒さで霜にやられたこともありましたが、だいぶしっかりしたいいものが出るようになってきました。昨日は午後だけで14㎏収穫しましたよ。」と笑顔を見せます。 こちらのアスパラガスは、その太さにも注目。大きいものは、直径2㎝以上あるのではないでしょうか?これだけのボリュームがあれば、食べ応えも十分。さらにはその甘さ、柔らかさ、瑞々しさも大きな特徴です。 「標高の高い世羅ならではの寒暖差がいいんでしょうね。あとはやはり土づくり。しっかり堆肥をやって土を作っています。露地栽培では茎が枯れてしまう茎枯病(くきがれびょう)にもかかりやすいので、病気の予防にも気を使いますね。乾燥しすぎないよう夏場の灌水も大事ですね。」と久保さんは栽培のポイントを教えてくれました。元気に働けること、収穫の喜びが何よりのやりがい 年齢を感じさせない、いきいきとした表情が印象的な森重さんは、仕事に趣味に農業に、「何より元気で働けるのが楽しい。」と元気いっぱい。久保さんも、「冬の寒い時から収穫を目指して準備をしていく。そして春になったらいいアスパラガスが揃って出てきてくれる。その収穫の喜びが一番のやりがいですね。」と笑います。 何かと心が晴れない昨今。生産者が心を込めて作ったアスパラガスを食べて、爽やかな春を感じてみませんか? アスパラガスは長さ28㎝で収穫。穂先が固く締まっているものが美味しい。せっかく大きく育ったアスパラガスの根元を、モグラがかじってしまうこともあるそう。昭和47年に県内で初めてアスパラガス栽培に取り組んだのが世羅町です。現在は県内2位の出荷量を誇ります。世羅台地の寒暖差を生かした甘さと柔らかさ、そしてその太さも大きな魅力です。AGREADERこだわりの「アスパラガス」【組合員のみなさまへ】組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。3

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