ええJAんおのみち7月号392
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ぶどう栽培のポイントは枝の管理と房づくり 瀬戸内の海を見渡せる場所に位置する内海さんのハウスでは、6月のデラウェアから始まり、7月の半ばからはピオーネ、9月からはシャインマスカットと収穫が続きます。ピオーネの袋を取って見せてもらうと、そこにはもう食べられそうなくらい立派なピオーネが。内海さんは「今はまだ酸っぱいけれど、これから甘くなってきて、色もどんどん黒くなってきますよ。」と笑います。 大粒で1房約500グラムはあるというピオーネは食べ応えも十分。JA尾道市では糖度17度以上のものだけが出荷されるので、どれを食べても甘くておいしいと好評です。 高校を卒業後、農業技術大学校で2年間学び就農した内海さんは、祖父の代から続くぶどう農家の3代目。お父さんの背中を見ながら、また研修会などで他の生産者と情報交換をしつつぶどう栽培の技術を磨いてきました。 「ぶどう栽培は枝の管理と房づくりが大事。枝が伸び過ぎると房に栄養が行かないし、葉っぱが重なると日が当たらず味が良くならない。だから枝を止めて、葉っぱも間引いてやる管理が大切になってきます。また房も粒が詰まって、なおかつその粒が大きくなるよう、粒を間引いたりして、調整していきますね。」満足することなく「毎年勉強」 まだ40代ながら、農業のキャリアは30年近くになる内海さん。「毎年同じことをしても結果が違うのが、農業の難しさであり面白いところ。何かしら課題が見つかるので、全部に満足した年はありません。毎年勉強です。」 近年では、全国的にシャインマスカットの生産量が増えていて、内海さんのところでもその割合は年々増えているそう。「これからは今ある面積を維持しながら、ぶどうを作り続けるのが目標。いろいろ試行錯誤して、自分が思った通りのぶどうができるようになれば。」と話します。大粒のピオーネは、尾道の気候が育むおいしさ。内海さんのハウスは標高300mの場所にあり、昼夜の温度差がその色づきにも大きく影響しています。糖度は17度以上あるのでどれを食べても甘い!AGREADERこだわりの「ピオーネ」2生涯ぶどう農家として働き続けたい山あいを進んでいくと内海さんのハウスが見えてきます。収穫の時期を迎え、慌ただしくも充実した表情の内海さんにお話を伺いました。世羅町尾道市今月の産地尾道市木ノ庄町内海 光雅さん(41歳)No.886年前の写真と比べてもあまり変わらない内海さん。当時と同じように、普段はご両親と奥様の4人で作業しています。「変わったことは、シャインマスカットの割合が増えたことくらいかな。」●2014年7月号掲載あれから!これから!【組合員のみなさまへ】組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。3

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