ええJAんおのみち8月号393
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(因島営農センター)☎0845-22-2252  (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035  (世羅西営農センター)☎0847-37-7100 水 稲 9月に入ると多くの圃場で稲刈り作業がスタートします。 今年は平年より10日ほど梅雨明けが遅く、7月の気温が低く推移しました。品種により、出穂にばらつきが発生している圃場がありますので、刈り取り時期の見定めは、慎重に行ってください。【ウンカ類】 昨年は、管内でもトビイロウンカによる坪枯れ被害が発生しました。 今年も、中国からの飛来が確認されています。昨年の大発生以上の飛来が懸念されますので、出穂前後の防除を徹底し、坪枯れによる被害を防ぎましょう。 また、注意報・警報等が発令される可能性がありますので、最新の情報を随時確認し、防除適期に追加防除を行いましょう。【カメムシ類】 カメムシ類の吸汁による被害粒の発生について、今年度の発生確率が高く予想されています。基幹防除を徹底し、発生を抑えましょう。 なお、出穂期以降の圃場周辺の草刈りは、カメムシ類を水田に追い込むこととなるので、控えましょう。【早期落水の防止】 落水時期が早すぎると、玄米肥大生長が抑えられ、収量や食味・品質の低下を招きます。落水時期の基準として(土壌条件・気象条件考慮)、湿田では出穂後25日~30日、乾田では出穂後35日頃を目安にしましょう。出穂後の天候、穂の熟色や稔実程度を観察し、各圃場の落水時期を見極めましょう。【刈取り作業】 適期にイネを刈り取ることは品質向上の面で非常に重要です。冒頭にもお伝えいたしましたが、出穂のばらつきにより、収穫適期の見定めが難しい生育状況にあるため、圃場全体の様子を確認し、早刈りにならないよう注意してください。 適期より早いと青米や未熟粒の増加に繋がります。 また、朝露等で濡れている稲を刈るのは、機械の故障や損傷粒の発生、収穫ロスにもつながりますので稲が乾いてから作業をしましょう。 刈取期には、コンバインとバインダーによる事故が起きやすく、特に、圃場進入時や後退時の転落・転倒、詰まり除去時にフィードチェーンやカッターへ巻き込まれる案件が多いので、十分に注意して作業を行いましょう。トラブルが発生した場合や、機械をチェックする場合など、コンバインから離れる時は、必ずエンジンを止め、駐車ブレーキをかけてから対処し、事故防止を徹底しましょう。 収穫作業後は、ワラ等ゴミを取り除き、掃除口を開けて穀粒を機械の内部からできるだけ取り除きましょう。そして、必要箇所に注油して格納しましょう。【刈取りの目安】 成熟期は多くの品種で出穂してから45日前後です。しかし、出穂期から成熟期までの期間は出穂後の天候がよければ早まり、気温が低ければ長びきます。品種によって幅はありますが、積算温度の目安として、950℃~1,100℃前後とされています。 これらをおおまかな目安として利用し、倒伏程度等視野に入れながら、実際の圃場をよく観察し、緑色の籾の割合(青味籾率5%)から判断していきましょう。【乾燥・調整】 品質に直接影響しますので慎重に行ってください。刈取直後の籾は温度が高く水分も多いので、刈取り後はできるだけ早く乾燥機に入れ、まずは風だけによる通風乾燥で余熱や余分な水分を取除いてやりましょう。 通風乾燥で余熱や水分を落としたら火力乾燥に移りますが、急激な乾燥や過乾燥は胴割米の発生に直結しやすいので慎重に行ってください。火力乾燥後はもう一度通風乾燥で余熱をとりましょう。 また、仕上がり後は水分計で仕上がり水分の確認をしましょう。 調整にあたっては皮ずれや籾が多いと等級の低下に直結します。ロールの調整をよく確認するなど慎重に行ってください。【令和2年産米の出荷についてのお願い】・出荷前には必ず栽培管理表を提出してください。・目標水分14・5%~15・0%の乾燥調整にしてください。・皆掛重量は30・5kgにしてください。・定められた米出荷袋(いーねくん袋)へ品種名・検査請求者名・住所・生産地を必ず明記してください。営農情報8月August今月の栽培ポイント●東尾道営農センター ☎0848-56-1231●尾道北営農センター ☎0848-29-9611●御調営農センター  ☎0848-76-2242●向島営農センター  ☎0848-44-2106●因島営農センター  ☎0845-22-2252●世羅営農センター  ☎0847-22-1173●甲山営農センター  ☎0847-25-5035●世羅西営農センター ☎0847-37-7100詳しくはお近くの営農センターへお問い合わせください。坪枯れトビイロウンカ6

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