ええJAんおのみち9月号394
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農業は試行錯誤の連続新しい作物への挑戦も意欲的に 2018年に就農し、柑橘やいちじくを栽培する村上大作さん。畑では昨年植えたいちじくの木が成長し、今年から収穫できるようになりました。元々あった木と合わせて、「数が出せるようになると楽しいですね。」と笑顔を見せます。 大学を卒業後、半導体製造装置メーカーで働いていた村上さん。実家は農家でしたが、農業をするつもりは全くなかったと言います。結婚した奥様の実家が岡山のぶどう農家で、村上さんの実家は柑橘農家。常にフルーツが身近にあり、農地もあるという恵まれた環境に気づいた村上さんが、因島に戻ってきたのが39歳の時。新たに畑を借り受けながら耕作面積を広げ、現在は3ヘクタールの畑で柑橘やいちじく、野菜などを栽培しています。 「せっかくやるんだったら、何か面白そうなことをやってみたいと試行錯誤しています。最初にやると決めていたのは、除草剤は使わないこと、有機肥料にすること、レモンと八朔の木を増やすこと、パパイヤやアボカドなど新しい作物に挑戦することです。農業はいろいろなやり方がある中で、自分で何をするかを考え、実践できるのが面白い。除草剤を使わないと草刈りはもちろん大変ですが(笑)、きちんと刈り揃えられた美しい畑の風景を見ると達成感がありますね。」と村上さんは話します。「人が集まる場所を作ること」農業を通して夢が広がる 農業を始めて2年。村上さんは、「草が抑えられなかったり、作業が遅れたり、うまくいかないときは少し落ち込みますが、畑に出たら楽しいんですよね。今は一つ一つ、やるしかないと思っています。」とあくまで前向きです。 村上さんには夢があります。それは「人が集まる場所を作ること」。「食事や宿泊、観光、収穫体験など、遠くから来た人たちが集い、楽しめる場所が作りたい。農業を通して夢が広がります。」生き生きとしたその表情からは、夢を持って働く人ならではの充実感が伝わってきました。果物のおいしくなる秋を迎え、いちじくも秋が旬。ねっとりとした果肉と噛むとプチプチとした独特の食感も楽しいですよね。食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれているので、気軽に「腸活」もできます。AGREADERこだわりの「いちじく」収穫の効率を上げるため、鉄の支柱を埋めて、枝を低めに仕立てています。柑橘はミカンや八朔をはじめ約16種類ほどを栽培。近年ニーズの高いレモンの木は約500本も増やしたそうです。【組合員のみなさまへ】組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。3

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