ええJAんおのみち10月号395
8/20

●枝吊り 枝吊りを実施し着色向上を図りましょう。【病害虫防除】 ●アザミウマ みかんでは着色期のアザミウマ被害が果実腐敗につながり問題となります。発生が見られる場合はハチハチフロアブルで防除してください。●ハダニ 着色期のハダニ被害は着色不良に繋がります。大発生する前に薬剤を散布しましょう。●みかんの腐敗防止剤散布 収穫前には必ず腐敗防止剤を散布しましょう。●炭そ病(流れヤケ) 秋の気温が高い場合は10月下旬にも防除が必要です。八朔や安政柑を対象に防除暦に従い薬剤を散布しましょう。●八朔の後期落果防止 11月上旬に後期落果防止目的でマディックEWを散布しましょう。紅八朔は着色が遅れるので収穫20日前にヘタ落ち防止目的で散布しましょう。●収穫後の尿素散布 樹勢回復を図るため温州みかんは収穫後、尿素を葉面散布しましょう。隔年結果防止効果もあります。●しらぬひ・はるみ水腐れ症防止(果皮障害防止) 夏に干ばつを受け12月に雨が多いとシラヌヒではヘタ周辺が黒くなったり、ひび割れが発生し、はるみは果頂部に果皮障害が発生し腐敗につながります。昨年度多発した園地では、ジベレリン1PPMを散布すると発生を軽減できます。 はるみは6分着色 しらぬひは8分着色頃に葉から滴り落ちない程度樹幹外周の果実中心に散布します。【夏秋梢の処理】 次年度の春芽の発生を促すためとカイヨウ病防止目的で夏秋梢を処理します。強い枝は芽つぼの上で処理し、弱い枝は芽つぼの下で処理します。直立し樹形を乱す枝は基部から切除します。 デコポン・はるみは次年度の結果母枝として夏芽を利用するので切らないでください。【秋肥の施用】 本年の樹勢回復と来年のための養分蓄積目的で施用します。時期が遅くなると吸収が悪くなりますので11月上旬までに施用しましょう。【鳥獣害対策】●カラス 釣り糸を1m間隔でカラスが飛んでくる方向を中心に高さや位置をかえ設置します。透明もしくは黒が効果的です。●イノシシ イノシシ対策で重要となるのは餌付けをしないことです。摘果果実や柵の外に飛び出た果実も餌付けをしていることになります。侵入防止対策の前に園地周辺の整備を行いましょう。 フェンスや電気作は作物から1m以上はなして設置し、周辺のイノシシの隠れ家になりそうな雑草・雑木を伐採しましょう。 フェンスは縦線が外側になるように設置します。電気柵はイノシシの鼻に当らないと効果を発揮しません。電線を地上から20㎝と40㎝になるように配置します。4000ボルト以上ないとイノシシには効果がないので雑草による漏電に注意しましょう。電気柵は昼間でも通電し、柵の入口も閉じておきましょう。【中晩柑類・みかんの樹上選果(摘果)】 売れる等階級に仕上げるため樹上選果を徹底しましょう。規格外果実を摘果しておくと収穫・家庭選別が大変楽になります。【収穫出荷について】●収穫から出荷までの注意事項 本年度は夏の高温により日焼け果が多発しています。正品に混入しないよう注意してください。 収穫前には腐敗防止剤を散布する。(※レモンは散布しない)・出荷前に必ず防除履歴書を提出する。・味を揃え浮皮などによる商品ロス防止のために分割採収(外成り果と内成り果の収穫時期を変えること)を行う。・良く切れるハサミを使用し、二度切りを徹底する。(手が痛い人はドクターカットがお勧め)・果実は丁寧に扱う。(特にレモンは衝撃によりヤケ果が出やすいので注意する)・選別する場所は明るくして行う。 (蛍光灯は、太陽光に近い演色AAA昼白色を使用する) LEDは商品名(テクテラスがお勧め)・生傷・日焼け・アザミウマ被害果は家庭選別で排除する。【品質向上対策】●みかんの浮皮防止 雨が多く浮皮の発生が懸念される場合は蛍尻期にフィガロン乳剤を散布します。(樹勢が弱るので年間2回までの使用にしてください)アザミウマ被害果実がくっついている所が主に加害されるハダニ被害ハダニ被害果健全果はるみ果皮障害果梗部のひび割れワックス層が剥がれ、汚れが付着し黒く変色している。進行すると穴が開いたり、腐敗する。8【JAミックス・ベジタブル】FMおのみち79.4MHzにて、毎週金曜日午前10時半からJA尾道市管内の旬な情報をお届けしています。

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る