ええJAんおのみち11月号396
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「コンテナ出荷」で負担を軽減口コミで生産者も増える 因島では歴史はありつつも、栽培農家は少なかったというブロッコリー。どっしりと重いブロッコリーなどの重量野菜は、収穫後に箱詰めして出荷する調整作業の負担も大きく、高齢化が進む産地にとっては課題となっていました。その調整作業をなくし、収穫後はコンテナに入れて出すだけの「コンテナ出荷」を実現したのが柏原さんです。 「農業で自分も地域も生き残るために何ができるのか、JA全農ひろしまと知恵を出し合って始めたのがコンテナ出荷でした。これがとにかくラク! この作業効率の良さが口コミで広がって、生産者も10人まで増えました。またブロッコリーの畑は、『全農型契約農場』の指定圃場になっているので、安定した収益がある点も魅力ですね。」と話す柏原さん。 現在、栽培している2種類のブロッコリーは、中生のアーサーが12月中旬から、晩生のクリアは1月に入ってから収穫が始まります。「今の栽培面積は40アールくらい。来年はもう少し広げて60アールを目指したい。」と柏原さんは意欲的です。来年度は部会の設立も視野に重井地区の農業を盛り上げる ワケギやトマト、柑橘やメロンなど、多彩な作物の産地として知られる因島で就農して以来、柏原さんはいろいろな作物に取り組んできました。今はピーマン、スナップエンドウ、スイカが三本柱、それにいつかブロッコリーが加わるかもしれません。 柏原さんは、「ブロッコリーの生産者も徐々に増えているので、来年度はぜひ部会を作りたい。また新品種のスイカの勉強会を開いたり、加工用野菜の栽培を模索したりと、重井地区が農業でどうやって生き残っていくかについても地域のみんなと考えていきたい。」と前を向きます。 隣の畑では、昨年就農した三十代の方が作業をしていました。若手が元気な因島。新しい農業のあり方を、ここから発信していきます私達が食べているのは、緑色のつぼみの部分。気温が上がると一気に成長するため、収穫のタイミングには特に気を配ります。「直径11~13センチがベスト。小ぶりな方が長持ちするので、消費者には好まれますね。」と柏原さん。AGREADERこだわりの「ブロッコリー」6年前にピーマンで初登場。当時10歳だった長男さんは、この春、高校進学で寮生活に。また生まれたばかりだった双子の娘さん達も年長さんになりました。「この6年で変わったことといえば、子供が成長したことくらい。」と笑う柏原さんです。●2014年5月号掲載あれから!これから!6年前の表紙写真【組合員のみなさまへ】組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。3

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