ええJAんおのみち11月号396
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●貯蔵時の共通管理・適正入庫量 1坪当たり800~1000。コンテナ使用時は七分詰めとし、コンテナの間隔を保ち通気する。・換気 果実の貯蔵適温と外気温が最も近い時に1日1回行う。・果実の点検 果実の取り扱いは丁寧に行い、腐敗果の点検をこまめに行う。●レモンの収穫 着果が多い状態で寒さを受けると樹体被害がひどくなります。寒い園地では年内収穫率を高める必要があります。レモン収穫時はヘタにハサミがはいらないように注意しましょう。【防寒対策】 県東部では例年12月10日前後に初霜が降ります。なるべく11月下旬までに防寒を完了するようにしてください。防寒資材では3重袋の保温効果が一番高くなります。【病害虫防除】●ハダニの防除 中晩柑類は貯蔵中のハダニ被害を防ぐため、収穫前にハダニの防除を徹底しましょう。腐敗防止剤と混用できます。●中晩柑類のヘタ落ち防止 八朔・ネーブル・伊予柑などは貯蔵中のヘタ落ちを防止するためマデックEWを散布しましょう。※年間1回しか散布できません。●カイガラムシの防除ヤノネカイガラムシやサンホーゼカイガラムシが増加傾向にあります。収穫後に95%マシン油を散布しましょう。【夏秋梢の処理】  次年度の春芽の発生を促すためとカイヨウ病防止目的で夏秋梢を処理します。強い枝は芽つぼの上で処理し、弱い枝は芽つぼの下で処理します。直立し樹形を乱す枝は基部から切除します。デコポン・はるみは次年度の結果母枝として夏芽を利用するので切らないでください。※複数出ている場合は先端を1本にします。【みかんの隔年結果是正対策】 本年度不作のみかんは来年度着花過多が予想されます。次の対策を実施しましょう。●夏秋梢の処理・徐葉 年内に夏秋梢処理や徐葉を実施することにより来年度の新梢発生を促します。●ジベレリンの散布 収穫終了後にジベレリン2.5PPmとアタックオイル80倍を混用散布することにより次年度の着花を減らすことができます。(年内の方が効果が高くなります)【苗木の管理】●ジベレリンの散布 翌年の花芽を減らし、新梢の発生を促すため11月~12月にかけジベレリンの50ppmを散布します。【寒さ対策】 低温による苗木の枯死を防ぐためパスライトやワラを樹体へ巻き付け保温します。た園地のいしじやはるみなどは果皮障害が早くから発生する恐れがあります。収穫が遅れないよう注意しましょう。【みかんの収穫】 浮皮や過熟果の発生に注意し、着色の早い外成り果は早目に採取し、内成りを後から収穫する分割採収を徹底しましょう。また、2度切りを徹底し、軸長にならないよう注意しましょう。●いしじの収穫 いしじは紅がのりヘタが黄緑色になった時が収穫適期です。着色の早い園地ではヘタ周りのひび割れ(過熟果)が出る可能性があるので注意しましょう。収穫後の管理は各選果場の方針に従ってください。【温州みかん収穫後の尿素散布】 収穫後に尿素200~300倍の散布が隔年結果是正に効果的です。気温が8度を下回ると吸収が悪くなりますので暖かい日に散布しましょう。【中晩柑類の収穫・貯蔵のポイント】 中晩柑の収穫は完全着色果の収穫が基本となります。はるみは着色後、降雨を受けると過熟によるヒビ割れや収穫後にヤケにが発生するので、注意しましょう。 中晩柑類は防除を徹底し、正品率の高い果実をつくっても貯蔵管理で品質低下を起こしてしまうことがしばしばあります。 果実の取扱いは丁寧に行い、品種ごとの温度・湿度に注意しながら管理しましょう。 品種収穫時期貯蔵方法ネーブル完全着色を基本とし、退色する前に収穫する貯蔵温度 6~8℃貯蔵湿度 85%粘性果防止のため換気を徹底するはるみ12月下旬~ただし、霜が降りる前には収穫する※過熟によるヒビ割れに 注意する貯蔵温度 6~8℃貯蔵湿度 85%供腐りしやすいので腐敗果はこまめに点検するポンカン早生系…12月中旬貯蔵温度 5℃貯蔵湿度 85~90%普通八朔12月下旬~1月上旬ただし、寒さの心配のない園地は1月採収とする貯蔵温度 5~7℃貯蔵湿度 90%中晩柑類の収穫後の管理(予措と貯蔵)果梗枝が残る果梗枝とヘタの境目(適切)ヘタまで切り込むレモン収穫方法パスライトを利用した苗木の防寒(ホッチキス止め)8【JAミックス・ベジタブル】FMおのみち79.4MHzにて、毎週金曜日午前10時半からJA尾道市管内の旬な情報をお届けしています。

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