ええJAんおのみち12月号397
8/20

●しらぬひ(デコポン)の採収 採収は、通常1月中旬頃から行いますが、ヘタ周辺のひび割れやヘタ黒果の発生が見られる園地では採収を早めましょう。防寒対策を徹底し味をのせて収穫しましょう。採収時のハサミ傷が貯蔵中の腐りの主要因となっています。ハサミ傷のつきにくいデコチョンなどを使用しましょう。 また、採収時に果実に衝撃を与えると貯蔵中に油胞の黒変が多発します。収穫カゴからコンテナへ移す際は手移ししましょう。 各産地で糖度酸度による出荷時期の指示があると思われます。高接樹で毎年酸度が2%を超える園地は苗木への改植を分入れまでとし、通気性を高めるため底にたる木を敷きコンテナーの間隔は10~15㎝程度開けます。 適正入庫量は、一坪当たり800~1,000㎏とします。 貯蔵中は、1日1回を基本に外気温が貯蔵適温に近い時間帯に換気を行います。 また、貯蔵庫が乾燥する場合は、打ち水や濡れムシロを敷き湿度を保ちます。●八朔 暖かい園地では、1月中旬頃までに採収します。採収後は、コハン症の発生を防ぐため予措は行わず湿度保持に努め貯蔵します。青い果実は有効ポリ包装などで湿度を取ると着色が進みやすくなります。●はるみ はるみは完全着色後、雨に遭遇すると果皮障害が発生しやすくなります、まだ収穫していない園地は収穫をいそぎましょう。 はるみは腐敗果が他の果実に感染しやすい品種です。腐敗果点検をこまめに行うことが必要です。青い果実は新聞紙で覆うと色が進みます。 柑 橘 長期予報では、本年度の冬は寒くなる予想がでています。防寒対策・適期採収を徹底しましょう。【防寒対策】 清見やしらぬひなどで、まだ防寒対策を実施していない園地では腐敗防止剤を散布後、至急行いましょう。三重袋の保温性が1番高く、+1.3度の効果があります。設置の際は袋の口から雨水が入らないよう口をしっかり締めましょう。 近年、カラスが3重袋を覚え、袋をかけるとカラスが飛来するようになってきています。樹上部にテグスを1m間隔で設置し被害を防止しましょう。また、飛来する方向が判っている場合、横にもテグスを設置すると効果的です。 サニーセブンを利用する場合は、スレ傷防止のため外成り果実にサンテをかぶせます。 寒い園地のレモンは12月に果実を全量収穫し樹体をサニーセブンやパスライトで覆いましょう。苗木も同様に防寒を行いましょう。【中晩柑類の収穫・貯蔵のポイント】 棚貯蔵の場合は、果実2~3個重ねまでとします。コンテナー貯蔵の場合は7八朔のヤケは乾燥や高温15度以上で多発する。はるみ果皮障害しらぬひヘタぐろなど五感すべてが関わってきますので、微妙な味わいを楽しむごはんの場合、さらに個人差が現れます。 しかし、タンパク質とでんぷんの含有量を分析することで、ある程度の食味の判断が可能となります。 タンパク質は炊飯時に、でんぷんの膨潤を抑えてしまうため、含量が高いと炊き上がりのふっくら感が低下し、「おいしくない」と判断されてしまいます。 でんぷんは、主にアミロースとアミロペクチンという2種類の成分で構成され、粘りと硬さのバランスを司ります。アミロース含量が低いほど粘りが強く、高いほど硬めの食感となります。ちなみに、もち米のアミロースはゼロです。  日本人はアミロース含量の低いお米を好む傾向があり、コシヒカリ(約16%)が人気となる理由の一つです。②炊飯方法について 家庭用炊飯器で美味しくご飯を炊く方法をご紹介します。(7ページ) 前述の通り、個人の好みにもよりますが、お米の性質・品種特性を生かしながら、炊飯器の能力を最大限に利用して、最良の状態で炊き上げる為の、五つのポイントです。 新型コロナウイルスの影響で外出自粛となる中、ご家庭で、一味違う「ごはん」を炊き上げてみてはいかがでしょうか。8【JAミックス・ベジタブル】FMおのみち79.4MHzにて、毎週金曜日午前10時半からJA尾道市管内の旬な情報をお届けしています。

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る