ええJAんおのみち12月号397
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落葉果樹【園内清掃】 落ち葉や落果は、病害虫の越冬場所になり、翌年の発生源となります。園外に持ち出し処分しましょう。【整枝せん定】 せん定時期は、葉が完全に落葉してから実施してください。 主枝と亜主枝をしっかりと認識して、樹勢のバランスを見ながら、せん定を行ってください。【休眠期防除】 休眠期の防除の有無によって、病害虫の発生量が大きく違います。 生育期の発生量を抑え、防除回数を減らすためにも必ず行うようにしてください。 近年、特にカイガラムシ類の発生が多いようです。1度寄生してしまうと防除が困難になります。防除前に、粗皮剥ぎやブラシ掛け等でカイガラムシの駆除を徹底しましょう。 発芽(開花)前に防除してください。倍数は、品目ごと農薬の登録内容を確認して散布しましょう。●注意点 展着剤を入れ、むら無く樹を洗うように丁寧に散布してください。 散布は風のない日を選び、飛散防止ノズル等を使用するなど、飛散しないように注意しましょう。 特に園地周辺に住宅などがある場合は、散布日をお知らせするなどの配慮が必要です。ぶどう【ハウス栽培】 被覆から加温開始までの期間が短いと、地温が十分に上がらず、根からの吸水が不十分となり発芽の不揃いや、新梢の初期生育不良が起こりやすくなるため、20日間は取りましょう。 また、被覆から萌芽までの期間は多くの水分を必要とします。被覆直後にたっぷり(30~40㎜)灌水を行ってください。その後も定期的に20㎜程度の灌水を行い、ハウス内の湿度を保つようにしてください。また、結果母枝の乾燥防止のために1日1回は枝散水を行ってください。※12月~1月中旬加温のデラウェアの施設栽培では、加温開始10日後をめどに揚水を確認して休眠打破(CX-10処理)を行うと、発芽のそろいが良くなります。※デラウェアの加温栽培では、各作型の作業が重ならないよう、栽培計画を立て、計画的に作業を行いましょう。いちじく【せん定の時期】 せん定は樹液流動の少ない1月から2月の間に行います。しかし、切り口から樹液が出るような気象状況の時は、樹液流動が少なくなってからせん定を開始しましょう。 樹勢の強い樹では間引きせん定を、樹勢の弱い樹では切り返しせん定を主体に行いましょう。さらに、誘引等で整枝を行い、作業効率の良い樹づくりに努めましょう。●密植園の間伐 密植園では、収穫や防除などの作業性が悪く、果実品質においては、日照不足の影響により着色不良果や病害虫被害果考えてください。●はるか 採収は1月下旬からが基本ですが、寒波被害の恐れがある場合は採収を早めてください。 収穫後は2L以上とL以下に仕分け、軒下の温暖で通気の良い場所で7%程度の予措を実施してください。予措が不十分だと出荷時にス上がり(粒化症)が発生し商品性が無くなります。予措終了後は新聞紙囲い又はもぎたてパックを使用し常温貯蔵してください。●レモン 本年度の冬は寒くなる予想が出ています。平成30年に寒波被害を受けた園地は収穫を急ぎましょう。 レモンは果実が多くなっている状態で、低温を受けると樹が枯死することがあります。寒い園地では欲張らずに、年内で収穫を終了するようにしましょう。 収穫後、出荷まで期間が長い場合は、有孔ポリを利用し貯蔵しましょう。【病害虫防除】●カイガラムシ・ハダニ防除 収穫後に95%マシン油と尿素を混用し散布しましょう。マシン油はカイガラムシを油で被膜し窒息死させる薬剤です。かからないと効果がないので丁寧に散布しましょう。 また、越冬品種や枝が込み合っている園地では、3月のせん定後にアプロードフロアブル1,000倍とハーベストオイル80倍を混用散布しましょう。●収穫後の尿素散布 ミカンを連年結果させるためには、尿素散布は不可欠な作業です。収穫終了後、尿素の葉面散布を実施しましょう。気温8度以下になると吸収が悪くなりますので暖かい日に散布しましょう。マシン油散布時にも混用しましょう。予措:軒下など、通気性の良い場所で水分をとばし減量する作業9【農産物直売所 ええじゃん尾道 尾道店・向島店】地域の“旬”と“うまい”をお届けします。尾道店☎0848-55-9048午前9時から午後6時まで営業 向島店☎0848-20-6008午前9時から正午まで営業

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