ええJAんおのみち1月号398
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農道整備も自分の手で前職の経験を農業にいかす 今から3年前、サラリーマンを辞めて地元で就農した村上さん。祖父や両親が守ってきた畑に加え、隣接する耕作放棄地なども使わせてもらいながら、現在は約50アールの畑ではっさくを栽培。就農にあたっては、「子供の頃から草刈りや収穫など親の手伝いをしていたし、仕事でも地方の畑を見ていたので、特に戸惑いはありませんでした。」と笑います。 村上さんの前職は建設コンサルタント。農業土木工事の調査・設計に取り組み、面白いところでは沖縄の地下ダムやサケの遡上調査などをしていたといいます。「その仕事の中で数多くの畑を見ていたことや、農道整備を手掛けたことが今の仕事にもいきています。実際、畑にある農道は自分で測量して、図面を引きました(笑)。土地の境界関係の知識なども含めて、前職の経験が役に立っていますね。」 この3年を「初年度は畑を整えるので精いっぱい、去年が初めての出荷でした。今年はちょっと実が少ないかな。営農指導員さんや地域の農家の方、母親に教えてもらいながらやっています。」と振り返る村上さん。これからも畑の整備や耕作面積の拡大、はっさく以外のレモンやいしじみかんへの挑戦など、「あれもこれもしたい!」と意欲を見せます。支えてくれる地域の方々へ感謝この景観も維持したい 傾斜地で日がさんさんと降り注ぐ畑に、丸々としたはっさくがなる美しい景観は、この地域ならではのものです。「自営業者として規模を拡張し、経営の安定を目指すのはもちろんのこと、この地域の景観を維持したい思いもあります。大学進学からずっと地元を離れていた私を温かく受け入れてくれた地域の方々へ感謝しながら、農業を続けていければ。」と話す村上さん。これからの活躍に期待しましょう!因島が発祥の地といわれるはっさく。江戸時代、田熊村(今の尾道市因島田熊町)の密厳浄土寺の住職が偶然発見したのが始まりとか。お寺には発祥の地の記念碑や、その販路拡大に貢献した田中清兵衛の記念碑もあります。(尾道観光協会HPより)AGREADERこだわりの「はっさく」「来年はレモンといしじみかんの木を植えます。」と話す村上さん。今の倍に当たる1ヘクタールを目標に栽培面積を拡大し、はっさく、レモン、石地みかんの三本柱で経営の安定を目指します。「一緒に農業ができる花嫁も募集中です!」農わたしのスタイル5【JAカードを紛失されたら】直ちにご連絡ください。盗難、紛失専用ダイヤル 0120-159674(24時間受付、年中無休)

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