ええJAんおのみち1月号398
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水 稲 令和3年を迎え、今年の米作りに向け、作付計画を立てる時期となりました。2年産で発見した課題をクリアし、良質・良食味米を栽培する為、土作り等の準備をされていると思います。 今回は11月末時点での、2年産米の集荷実績および検査等級などをお伝えいたします。米検査時にお渡ししております「検査格付結果通知票」等を参考にして頂き、対策に役立ててください。【作柄概況】 2年産の全国の作況指数は99となり、全国平均では「平年並み」となりました。広島県における、作況指数は94で「不良」となっております。広島県南部の10a当り収量は488、北部が506という結果になりました。 これは、12月号でもお伝えしておりますが、トビイロウンカによる被害が作況指数の引き下げに大きな影響を与えています。【JA尾道市の2年産米出荷比率】 JA尾道市へ出荷された米は全銘柄(飼料用米を除く)で約3,328トン。品種別に見てみると全出荷量のうち約50%は「コシヒカリ」が占め、次いで、多収性品種の「あきさかり」、早生品種の「こいもみじ」となっています。【2年産米等級比率】 水稲うるち玄米の検査等級比率を見てみましょう。全国平均は1等80.3%、2等16.6%、3等2.1%という水準の中、広島県では、1等86.4%、2等12.0%、3等1.3%という結果でした。 JA尾道市の検査等級比率は、以下のような結果となりました。 昨年に引き続き、低い作況指数となった2年産米の生育環境の中において、JA尾道市の1等米比率は94%を超え、品質の良いお米が収穫されました。 ライスセンターの利用や色彩選別機の普及による品質の向上もさることながら、気象条件に左右される作物を栽培する中で、安定した栽培を行うことは、みなさんの日々の管理と経験・栽培技術が作り出した成果です。コシヒカリあきさかりこいもみじあきろまん中生新千本恋の予感その他50%24%10%13%1%1%1%令和2年産米品種別出荷比率(JA尾道市)1等2等3等94.3%4.9%0.8%令和2年産水稲うるち玄米等級比率(JA尾道市) 柑 橘 中晩柑類は出荷までの貯蔵管理により品質に大きな差が出ます。栽培管理と同じくらい貯蔵管理も重要となりますので品種ごとのポイントを押さえて管理しましょう。 また、収穫・選果・出荷作業で忙しい時期ですが、園地にも出向き土作りや間伐など次年度の生産基盤整備をきっちり行いましょう。【中晩柑類の収穫・貯蔵のポイント】 中晩柑は完熟採収が基本です。果実の扱いは丁寧に行い商品ロス防止に努めましょう。 棚貯蔵の場合は、果実2~3個重ねまでとします。コンテナー貯蔵の場合は七分入れまでとし、通気性を高めるため底にたる木を敷きコンテナーの間隔は10~15㎝程度開けます。 適正入庫量は、1坪当たり800~1000とします。 貯蔵中は、1日1回を基本に外気温が貯蔵適温に近い時間帯に換気を行います。 また、貯蔵庫が乾燥する場合は、打ち水や濡れムシロを敷き湿度を保ちます。 乾燥しやすい場所では有孔ポリによる貯蔵も効果的です。7【営農相談】農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231 (尾道北営農センター)☎0848-29-9611 (御調営農センター)☎0848-76-2242 (向島営農センター)☎0848-44-2106●東尾道営農センター ☎0848-56-1231●尾道北営農センター ☎0848-29-9611●御調営農センター  ☎0848-76-2242●向島営農センター  ☎0848-44-2106●因島営農センター  ☎0845-22-2252●世羅営農センター  ☎0847-22-1173●甲山営農センター  ☎0847-25-5035●世羅西営農センター ☎0847-37-7100詳しくはお近くの営農センターへお問い合わせください。営農情報1月January今月の栽培ポイント

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