ええJAんおのみち2月号399
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肉牛の生産は、母牛に子牛を産ませて、その子牛をある程度育てて出荷する「繁殖」と、購入した子牛を大きく育てて出荷する「肥育」の二つの工程があります。今田さんは現在、その両方を手掛けています。広島の和牛ブランド「広島牛」は、格付けではA4ランク以上のもののみ。深いコクと豊かな風味が自慢です。AGREADERこだわりの「和牛」子供の頃から牛も農業も好きで自然とこの道に 今田さんと一緒に牛舎に入ると、牛たちが賑やかに鳴き始めます。近くで見る牛の顔や体は予想以上に大きくてびっくり。「出荷するときはだいたい700キロ近くになります。今は黒毛和牛約80頭を肥育。5年くらい前からは繁殖も始めたので、母牛も7頭いますね。」と話す今田さん。ここで生まれた子牛や市場で買ってきた生後9カ月くらいの子牛を、27、28カ月まで育てて出荷しています。 現在27歳の今田さんが、畜産を受け継いだのは高校を卒業してから。「子供の頃から牛がそばにいて、田んぼもあるし、トラクターなんかの機械も好き。自然とこの道に進みました。」牛のエサに使うワラや牛小屋に敷くもみ殻は、今田さんの田んぼで生産されたもの。さらに牛ふんの堆肥は田んぼに入れています。牛を飼うことと米作りはつながっているのですね。 祖父母や両親に手伝ってもらいながら作業に励む今田さん。これまで多くの優秀な牛を育ててきた祖父の三雄さん(90歳)から、様々なことを教えてもらったといいます。「いい牛の見わけ方や牛の体調管理、成長に応じたエサのやり方など、いろいろ教えてもらいました。牛を育ててやりがいを感じるのは、やっぱり格付けで最高ランクのA5やA4ランクが出たとき。これからも現状を維持しながら、家族でいい牛を育てたいですね。」「大変なことはあまりない」自然体で牛に向き合う 「朝晩は必ず牛を見る。」という今田さん。生きものが相手なので休みはなく、毎朝6時前から給餌や掃除などの世話をし、牛の出産があれば立ち会います。月に一度は牛小屋を清潔に保つための床替え。機械が入らないところは手作業になるため、かなりの重労働とか。それでも今田さんは、「大変なことはあまりない。」とサラリ。周囲からの期待に応えながら、自然体で牛に向き合うその姿勢が素敵です!家族で協力して牛を育てる今田さん。朝晩の世話はありますが、昼間は比較的のんびり過ごしているそう。冬の暇なときはスノボに行ったり、夏は友達とバーベキューをしたりと、プライベートも楽しんでいます。農わたしのスタイル3【組合員のみなさまへ】組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。

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