ええJAんおのみち3月号400
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水 稲 作付け前の圃場の準備や育苗の準備に取り掛かりましょう。【種子籾の選別を行いましょう】●塩水選 塩水選での種子籾の選別は大変重要です。病原菌に汚染された籾や、登熟の悪い籾を取り除きましょう。 作業後は丁寧に水洗いを行い、塩分を十分に洗い流してください。 自家採種の場合、事前に発芽率の確認を行いましょう。【病気やシンガレセンチュウの種子伝染を防止します】●種子消毒 テクリードCフロアブル200倍とスミチオン乳剤1,000倍混合の液で種子消毒を行います。種子籾容量と同量以上準備し、時々撹拌しながら10℃以上の液温で24時間浸種します。 浸種終了後は、水洗いせず1日程度陰干しを行いましょう。●温湯消毒 方法としては60℃の湯に10分間浸種する方法が一般的です。60℃を保つ温度管理と作業後すぐに掛け流しの冷水に漬けるなど、素早く余熱をとることがポイントです。【水に浸し芽出しの準備をしましょう】●浸種①水温は10℃~15℃としますが、積算温度は100℃(10℃で10日間)を目安に十分浸種してください(浸種開始時の水温が10℃未満の場合、種子が再休眠に入り、発芽の揃いが悪くなることがありますので注意しましょう)。②種子籾の量の4倍量の十分な水で浸種すること。③種子消毒薬剤の効果を安定させるため、2~3日目までは水を入れ替えず、その後は、ゆっくりと水の入替えを行ってください。  なお、終了の目安は、種子籾が十分に膨れてアメ色になり、透きとおって白い胚が見える状態です。【芽出しをおこないましょう】●催芽①育苗器や風呂の残り湯などを利用します。育苗器の場合30℃で24時間が基準です。芽の出しすぎには注意しましょう。播種時に芽が折れたり、互いに絡まって均一な播種ができなくなります。②温度が30℃を越えると細菌性の苗立ち枯れ病の原因となる細菌が急激に増殖しやすくなると指摘されていますので、発芽の揃いが悪い場合は、育苗器で長めに管理をしてください。【種を播きましょう】●播種①床土は3㎏を標準とし、厚さを均一に詰め、灌水は十分にしみ通るまでやります。②灌水時に苗立枯病やムレ苗防止のためにナエファインフロアブル1,000倍液を1箱あたり0.5ℓ散布します。③種を播き、覆土は籾が隠れる程度にします。1㎏を目安としてください。●播種量①播種量は催芽籾で1箱あたり160g~180gを基準にしましょう。②薄播きするほうが良質な苗をつくりやすく管理もらくになります。③欠株を恐れるあまりついつい過剰に播種しがちですが、基準より多い過剰な播種量(厚播き)では良質な苗づくりはできません。【緑化】●出芽から1.5葉までの管理①出芽最適温度は28℃~30℃です。出芽を終えたら除々に温度を下げ、また昼夜の温度差をつけるように管理していきます。  温度管理は、昼が20℃~25℃、夜が15℃~20℃が基準です。②除々に光を当てて十分に緑化を行います。 基準温度より高過ぎたり低過ぎたりすると、徒長したり逆に伸びにくくなります。  環境に敏感で苗質に大きく影響する段階なので、温度管理や水管理には十分な注意が必要です。  黄白色の芽が緑色に変わり、第1葉の先端が見えたら次の段階へ進みます。【硬化】●1.5葉~田植えまでの管理①硬化開始頃は昼20℃~25℃、夜10℃~15℃を基準とした温度管理を行い、苗の生長とともに除々に外気温に近づけていく。②日中は十分光に当て苗の充実を図る。③灌水は基本的に午前中に行うが、乾燥しやすい場所や陽射しの強い日は補助的な灌水も必要。夕方の灌水は葉が長時間濡れた状態になり、イモチ病が発生しやすくなるので注意。育苗期間を通じて、葉はできるだけ乾いた状態で管理するようにしましょう。節水気味に管理するほうが良質な苗をつくりやすくなります。催芽の程度6(因島営農センター)☎0845-22-2252  (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035  (世羅西営農センター)☎0847-37-7100●東尾道営農センター ☎0848-56-1231●尾道北営農センター ☎0848-29-9611●御調営農センター  ☎0848-76-2242●向島営農センター  ☎0848-44-2106●因島営農センター  ☎0845-22-2252●世羅営農センター  ☎0847-22-1173●甲山営農センター  ☎0847-25-5035●世羅西営農センター ☎0847-37-7100詳しくはお近くの営農センターへお問い合わせください。営農情報3月March今月の栽培ポイント

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