ええJAんおのみち4月号401
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水 稲 今年の田植えも間近となりました。健苗育成・適期移植と田植え前後の初期管理は、活着促進・初期成育の確保につながる重要な作業となります。天候や圃場条件に対応した的確な管理に努めましょう。【代掻き】 代掻きは、田んぼの表面を柔らかく均平にして田植えをしやすくすると共に、作土の表面にある稲株・ワラ・雑草などを埋め込む、水持ちをよくする、除草剤の効果を高めるなど、いろいろな役割を担っています。 代掻き作業の水深は、耕うんした土壌が少し見える3~5㎝程度とし、均平に重点をおいて、練りすぎないようにしましょう。代掻きを過度に行うと土壌の団粒構造を著しく壊してしまい、通気性や透水性を損なって、根腐れなどの弊害を起こし、生育不良につながりますので注意しましょう。【移植】●箱処理剤 箱処理剤(殺虫殺菌剤)は、落着いて作業ができる田植え前日(剤によってはもっと前に施用可能)に行いましょう。また、毎年、箱処理剤と除草剤の1㎏粒剤を間違えて使用する事故が何例か発生しております。除草剤が散布された箱苗は生育が見込めなくなりますので、作業にあたっては間違えないよう再度確認をしましょう。●植付①代かき後、土が落着いてから移植します。植付けが安定し、除草剤の薬害も起こりにくくなります。②植付け本数は1株あたり3~5本としましょう。欠株を心配してそれ以上の本数(大苗)で移植される場合も多いですが、田植時の植付け本数は、その後のイネの生育相に大きくかかわってくる大事なポイントです。移植中は時々チェックしましょう。③欠株がひどいときには補植しますが、1、2株とんでいたり、1株に1~2本しか植わっていなくても、全体の収量には影響しません。④補植後の置き苗はいもち病の発生源となるので、速やかに圃場外へ出しましょう。⑤植付け深度は3~5㎝程度で移植しましょう。浮き苗防止や除草剤の薬害低減の観点から、深植えにするといった事も多いと思いますが、活着や分けつの促進には、極端な深植えは避けましょう。⑥株はりの良い圃場では、圃場全体の風通しを良くするため、植付け間隔を広めにとりましょう。風通しの悪い場所は病害虫が発生しやすくなりますので注意しましょう。●田植後の水管理 活着するまでやや深水で管理します。深水管理は保温効果や風による蒸散から苗を守り活着を早めます。活着後は、浅水管理としますが、除草剤の散布時期も考慮しましょう。【除草剤】 水持ちの悪い圃場は、初期剤と中期剤、場合によっては後期剤を使用する体系防除を実施してください。 田植えをした圃場で、活着の悪い圃場や植え痛みをした圃場では、除草剤の散 柑 橘 柑橘の満開時期は通常5月20日前後ですが、本年度は、発芽期が早く、今後も気温が高いようなら開花時期が平年より早まると予想されます。園地を観察し防除適期を逃さないようにしましょう。 特に昨年度、ハナムグリの被害を受けた園地では開花初期の防除を徹底しましょう。【せん定】 労力的に作業実施が困難な方も強い返り枝をノコで間引くだけでも、薬剤がかかりやすくなり、薬剤費の軽減と正品率向上を図ることができます。 ノコせん定時は大地がお勧めです。 時期を問わず全園地必ず実施しましょう。 また、昨年度は黒点病や流れヤケ被害果が多くみられました。枯れ枝の除去も徹底布時期をずらし、苗の回復を待ってから作業してください。●注意事項 農薬登録内容の厳守はもちろんのこと、効果の安定・環境への影響軽減のために、農薬散布後は、必ず7日間止水しましょう。6(因島営農センター)☎0845-22-2252  (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035  (世羅西営農センター)☎0847-37-7100●東尾道営農センター ☎0848-56-1231●尾道北営農センター ☎0848-29-9611●御調営農センター  ☎0848-76-2242●向島営農センター  ☎0848-44-2106●因島営農センター  ☎0845-22-2252●世羅営農センター  ☎0847-22-1173●甲山営農センター  ☎0847-25-5035●世羅西営農センター ☎0847-37-7100詳しくはお近くの営農センターへお問い合わせください。営農情報4月April今月の栽培ポイント

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