ええJAんおのみち6月号403
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家庭菜園家庭菜園 今年度は梅雨入りが非常に早く、例年とは異なる様相を見せています。天気予報などを参考にして適切な管理を行いましょう。 梅雨時期は雨が多く、過湿により病気が発生しやすくなります。露地栽培の場合は畝や畑の周りに溝を掘り、排水を促してやりましょう。また、可能であれば藁やもみ殻を株元に敷いてやると、雨水による土の跳ね返りを防ぐことで病気の予防効果が期待できます。 気温の上昇とともに生育は旺盛になっていきます。1番果の収穫以降は次々に実が大きくなっていくので、株が弱ってしまわないように注意しましょう。品種ごとに適した収穫時期の目安がありますので、適期の収穫を心がけましょう。【品目ごとの生育診断】●トマト トマトは茎の先端の葉で草勢判断ができます。図を参考に状態を把握しましょう。 栄養が適度な場合は2~3週間おきに。不足している場合はすぐに追肥を行います。 綺麗な実を作るには適切な水管理が重要です。乾いたところに急に水が入ると実が割れ、水分が不足した状態が続くと実が太らず皮が固くなってしまいます。定期的な灌水を行いましょう。 また、トマトの実は房状に付きますが、根元と先端の実を取ってやると形が揃いやすくなります。●ピーマン 根が浅く乾燥しやすいので、こまめに水を与えましょう。葉や茎の状態で、水分の過不足を判断できるので、参考にしてください。 花が株の先端で咲いていたり、花に実がつかず落ちてしまう場合、肥料不足と判断します。1度実をすべて取り除き、追肥と灌水を行いましょう。●ナス 収穫期間が長いので、成り疲れさせないように、実が成り始めたらこまめに肥料と水を与えましょう。新しく咲いた花の柱頭が短い場合、樹勢が低下しているので追肥を施しましょう。 ※他の野菜も柱頭で樹勢の判断が出来ます。●キュウリ 収穫期に入ると実が次々に大きくなっていきます。取り遅れると食味が落ちてしまうので盛期には朝と夕方に収穫を行いましょう。 野菜の実は水分、肥料、着果位置、日照、気温、風通しなど様々な影響を受けながら育ちます。キュウリは特にその影響が出やすく、真っ直ぐで形の良い物ばかりを作るのは難しいです。水分と肥効が切れないように管理を行うのが大きなポイントになりますが、形が悪くても食べる分には問題ありませんのであまり気にしないようにしましょう。●オクラ 生育が旺盛ですぐに過繁茂になります。込み合った部分は定期的に選定を行って風通しや日当たりを確保しましょう。また、果実の生育も大変早く、特に7~8月は開花後3~4日で収穫可能になるので気を付けましょう。追肥は収穫が始まったら2週間おきに施しましょう。●ニガウリ(ゴーヤ) 大変強健な野菜なので極端な乾燥や肥料不足でない限り収穫を続けることができます。定期的な灌水と追肥を心がけましょう。 また、小まめに収穫を行い株の負担を軽くしてやるのも収穫を長く続けるには大切です。【灌水のポイント】 梅雨が明けると夏に向かって気温がどんどん上がっていきます。日中に灌水を行うと水の温度が上がり過ぎて根が弱ってしまいます。暑い時期はなるべく朝9時までに灌水を行いましょう。  朝灌水が難しい場合は夕方4時以降に行うようにしましょう。 どの野菜についても実を太らせるためには水が必要不可欠です。トウモロコシやエダマメ等は受粉後の肥大期に水が不足すると、取り返しがつかないので特に注意が必要です。栄養が不足栄養が適度栄養過剰葉は上に向いて細く、葉脈が紫変する。この図の場合根本の実と、先端から2番目の生育の悪い実を間引いている。葉面にでこぼこができ、葉はカールする。葉面が水平になる。水分の過不足の判断過 湿適 湿乾 燥葉が小型で細身上向きに展開上位葉が小型葉柄が中央部で曲がる日中萎れ夜間回復葉が厚くしっかりしている下葉が下向きに展開し、黄化する茎は太く短い9【農産物直売所 ええじゃん尾道 尾道店・向島店】地域の“旬”と“うまい”をお届けします。尾道店☎0848-55-9048午前9時から午後6時まで営業 向島店☎0848-20-6008午前9時から正午まで営業

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