上げ摘果を徹底しましょう。時期別肥大基準を参考に小玉果・傷果を摘果します。【中晩柑類の灌水】 しらぬひやはるみは八月の灌水が酸の低い果実を作るために重要です。中晩柑類は、降雨がない場合、ホースで一樹あたり40L以上灌水しましょう。使用できる水が少ない場合はかん注機を使用し一樹あたり20L程度灌水しましょう。ただし、苗木のしらぬひで毎年、糖度が低い園地の場合、9月はやや乾燥ぎみに管理しましょう。【みかんの摘果】 本年度は豊作樹が多くなっています。小玉傾向の樹は早めに摘果作業を実施しましょう。 連年結果樹では果面がツルッとし光沢がでてくる時期(8月下旬から9月)から摘果すると糖度の高い果実生産が出来ます。果実肥大と果面を見ながら摘果時期を調整してください。 摘果では小玉・傷果・日が当たらず黄色果実・軸の太い果実・大玉果を落としましょう。【みかんの品質向上】 みかんは7月下旬~8月末までは乾燥ぎみに管理し、糖度の上昇を図ります。灌水は果実が早朝軟化していたら実施する程度にしましょう。また、8月下旬に雨が多い場合は次の対策を実施しましょう。●フィガロン散布 雨が多く糖度が上がりにくい場合は8月防除に混用してください。倍数は担当技術員にご相談ください。(樹勢が弱るので年間2回までの使用に止めてください)●タイベックマルチの被覆 全面被覆することにより効果が高まります。着色促進効果を狙う場合は収穫30日前までには被覆しましょう。●カルビタPの散布 8月~10月にかけ3回以上散布することにより浮皮軽減・果皮強化を図ることが出来ます。【病害虫防除】●黒点病 散布間隔は累積降雨250もしくは散布後30日です。遅れないように散布しましょう。●ミカンハダニ・サビダニ 8月、9月の防除が未実施の場合、甚大な被害がでると予想されます。ダニエモンフロアブルを丁寧に散布しましょう。 また、秋に気温が高いと9月~10月にかけてサビダニが発生することがあります。9月下旬頃にイオウフロアブルを散布しましょう。●カイガラムシ類 地球温暖化にともないカイガラムシが年々増加傾向にあります。防除の際は薬剤が幹にもかかるように散布しましょう。 本年は6月の降水量が平年よりかなり少なかったためサビダニが早くから発生しています。これからもサビダニが発生しやすい時期です。防除を徹底しましょう。【中晩柑類の仕上げ摘果】 大玉果実生産と成品率向上を目的に仕 柑 橘●極早生の腐敗防止剤散布とアザミウマ防除 収穫前には必ず腐敗防止剤を散布しましょう。また、近年アザミウマ被害が多くなっていますので園地をよく観察し(果実と果実がひっついた場所)発生が見られる場合は早急に防除しましょう。●かいよう病 台風襲来時は事前に薬剤を散布しましょう。併せて夏秋梢を処理し、かいよう病拡大を防ぎましょう。(再発の場合は、再度処理しましょう)【中晩柑類の初秋肥施用】 果実肥大促進のため、中晩柑類は9月上旬に初秋肥を施用します。基準量(元気200の場合10aで6袋)を守って施用ししらぬひの果頂部に穴があいた奇形果は摘果しましょうサビダニナシマルカイガラムシ(サンホーゼカイガラムシ)カイガラムシ付着部分の周りが濃い緑色になるのが特徴主にみかんが被害を受けるミカンハモグリガ被害跡から感染したかいよう病時期八朔しらぬひはるみはるか冬橙8月20日60464546458月30日6552485150中晩柑収穫時L以上になる基準 単位:mm時期早生いしじ8月20日38408月30日4244みかん収穫時S以上になる基準 単位:mm商品名9月上旬広島フルーツ元気866110㎏BBひろしまフルーツ元気200120㎏中晩柑一発358120㎏施肥基準7【営農相談】農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231 (尾道北営農センター)☎0848-29-9611 (御調営農センター)☎0848-76-2242 (向島営農センター)☎0848-44-2106
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