ええJAんおのみち9月号406
6/20

水 稲 10月はみかんの着色期に入ります。果実の着色には気温が大きく関係しています。品種により着色スイッチが入る温度が違い極早生では最低気温20度、早生では18度が一つの目安となります。着色の早い年は、果実肥大が早く停止します。今後の気象予報をみながら作業計画を組み立てましょう。 また、10月から極早生やレモンの収穫がスタートします。生産量の多い農家は収穫作業による腱鞘炎に悩ませれる方も少なくありません。腱鞘炎になりにくいハサミ「ドクターカット」がお勧めです。 柑 橘 現在、北部地域では、早生品種の刈取を迎えております。 10月に入ると南部地域の中生・晩生品種を中心に刈取りの最盛期を迎えます。 刈取作業では安全に効率良く作業を進めましょう。【イネカメムシ】 8月号でもお伝えしておりますが、管内の広範囲に渡り、イネカメムシの発生が確認されています。 穂軸の吸汁による不稔症状を発生させ、反収が激減する可能性があります。 御調町から尾道北部地域での被害拡大の危険性が高くなっています。出穂前後の防除に加え、防除後においてもイネカメムシの捕捉が続く圃場では、追加防除を行ってください。 近隣圃場との一斉防除は非常に効果が高く、多発生となっている地域で個体数の大幅削減に成功した事例もあります。 詳しい防除方法等については「イネカメムシ防除マニュアル」を作成しておりますので、支店・営農センターにてお受け取りください。【いもち病】 初中期に、葉に発生したいもち病を「葉いもち」、そこから穂に転移したいもち病を「穂いもち」と呼びます。 葉いもち が発生している状態で 出穂期を迎え、低温 と 長雨 が重なった場合、穂いもちが蔓延しやすい状態となります。まさに、今年の8月中旬の状態です。 出穂前後の防除により、穂いもちを抑制できていると思われますが、転移が見られる場合は、引き続き健全な穂への2次感染を避けるため、追加防除を行いましょう。 使用する農薬については、支店・営農センターへお問合わせください。 「イネカメムシ」及び「いもち病」については、農薬散布による防除が効果的ですが、収穫が近づいておりますので、使用する農薬の容器に記載されている適応表の中の「使用期限」(収穫〇日前まで)を必ず確認してください。 8月中旬の長雨により、中生以降の品種において、生育の遅延やばらつきが発生しています。青味籾率5%を目安に、収穫適期を見定め、刈り取りを行いましょう。【3年産米の振り返り】 米づくりも刈取りから乾燥調整へと終盤を迎え、収量や品質の結果でこの1年の栽培を振り返える時期となりました。 今年は、梅雨入りが早かったものの、日照不足による生育抑制等の影響は少なく、初期生育は順調に推移しました。 昨年、大きな被害を出したトビイロウンカによる被害は確認されていません。 広範囲に渡るイネカメムシの発生により、南部地域では、収量に影響が及んでいる場合も想定されます。 病害虫の被害により追加防除が必要になった圃場。圃場内や畦畔の雑草による除草管理等に苦慮された方もおられるかと思います。 さまざまな圃場条件の中で、安定した水稲栽培を継続するため、今年の問題点から改善策を導き、来年の栽培に向け、準備を整えておきましょう。営農情報9月September今月の栽培ポイント穂に集まるイネカメムシ腱鞘炎になりにくいハサミドクターカットカット時の衝撃を緩和するグリップ6(因島営農センター)☎0845-22-2252  (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035  (世羅西営農センター)☎0847-37-7100●東尾道営農センター ☎0848-56-1231●尾道北営農センター ☎0848-29-9611●御調営農センター  ☎0848-76-2242●向島営農センター  ☎0848-44-2106●因島営農センター  ☎0845-22-2252●世羅営農センター  ☎0847-22-1173●甲山営農センター  ☎0847-25-5035●世羅西営農センター ☎0847-37-7100詳しくはお近くの営農センターへお問い合わせください。

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る