ええJAんおのみち11月号408
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今月の栽培ポイント 水 稲 柑 橘営農情報【土づくりの必要性】●こんな土は要注意!【土づくり対策】●秋起こし●有機物を施用●土づくり資材を散布近年では気象の変動が大きくなってお              6気象に耐えるためにも、稲に必要な養分り、高品質・良食味米を安定して生産することが難しくなってきています。異常や水分を十分に供給できる土壌を目指して、積極的に「土づくり」を行いましょう。 「イネは土で作れ」と言われるように、土づくりは、圃場管理の基礎となるものです。水稲の収量は地力に依存する割合が大きく、中でも土壌有機物の割合が大きくなっています。土の力(地力)を向上させることによって・天候不順に影響されにくい生育・病害虫に対して抵抗性が高い生育・安定した収量や高い品質が期待できます。・作土が浅く、土が硬くなっている。・排水、透水性が悪い。・毎年収量が上がらない。収量が変動しやすい。・秋落ちを起こしやすい。尾道南部地域において発生の多い「ごま葉枯病」は、地力の低下が原因の一つとされています。地力の向上と共に、病害の発生した圃場では、稲わらの持ち出しを行い、来年度の発生を抑制しましょう。収穫後の圃場に残っている、株や稲わらを圃場にすき込み、腐熟させることで、ケイ酸成分等を土壌に返してやることができます。1回目はトラクターの走行スピードを上げ、浅く掻いていきます(10㎝程度)。土と稲わらを混ぜるような感覚で行ってください。効果を高めるため、稲わら腐熟促進資材を施用し、地温が高いうちに行いましょう。2回目以降は走行スピードを下げ、深く耕起します(18㎝程度)。作土層全体を撹拌することで、下層に溜まっているミネラル成分を上層に引き上げます。土づくり資材を投入する場合は、耕起前に施用してください。有機物の少ない土は地力が低下し保肥力も弱くなるため、秋落ちしやすくなります。有機物が少なくなると圃場が硬くしまり、砕土も難しくなります。肥料の3要素(窒素・リン酸・カリ)以外にも、植物が生育するためにはミネラル成分も大事な要素です。毎年圃場にはミネラル成分を補給していくようにしましょう。また、イネは他の植物と違い、ケイ酸を選択的にたくさん吸収する植物です。高温障害や充実不足及び倒伏を防ぐ意味でもバランスよく資材の活用を行っていましょう。しらぬひやはるみの果皮障害は積算温度と着色の早晩、着色後の降雨が関係しています。本年度は開花後の積算温度が2000度に達するのが早い年でした。着色後に降雨が多いと果皮障害の発生が心配されます。令和元年にしらぬひのヘタ黒やはるみの果皮障害が多発した園地茎葉を堅くし、倒伏に強くする。根の活性を高め秋落ちを防止する。いもち病、ごま葉枯病の抵抗性が高くなる。高温障害を防ぎ、粒張りを良くする。ケ イ 酸石  灰根の発達に重要。土壌の酸度を中和する。苦  土葉緑素の成分。これを欠くと作物が黄色になる。鉄  分土壌の酸素欠乏による障害から根を守る。秋落ち田の改善効果がある。マンガン秋落ち防止の効果がある。特にごま葉枯れ病の軽減に役立つ。田んぼの断面図土づくり肥料成分の役割(因島営農センター)☎0845-22-2252  (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035  (世羅西営農センター)☎0847-37-7100●東尾道営農センター ☎0848-56-1231●尾道北営農センター ☎0848-29-9611●御調営農センター  ☎0848-76-2242●向島営農センター  ☎0848-44-2106●因島営農センター  ☎0845-22-2252●世羅営農センター  ☎0847-22-1173●甲山営農センター  ☎0847-25-5035●世羅西営農センター ☎0847-37-7100詳しくはお近くの営農センターへお問い合わせください。November11月

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