ええJAんおのみち12月号409
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尾道ではここだけ豊かな香りが魅力の「たまみ」気力に衰えなし「元気なうちはまだまだやりたい」祖父母や両親から受け継いだ畑を守る山本さん。68歳で専業農家になるまでは20年ほど週末の農作業を続け、防除や収穫などを手伝っていたと言います。お母さんから全てを任された50歳の頃、メインで育てていたのは温州みかんとはっさく。そこから徐々に品種を変えていき、現在では不知火、はるみ、はれひめ、たまみ、はっさくなどを3カ所9反(約90アール)の畑で栽培しています。ここで気になったのが「たまみ」という品種。これは15、6年前に山本さんが仕事で訪れた愛媛県で出会ったという柑橘です。「尾道で栽培しているのはうちだけでしょう。一番の特徴はオレンジのような濃厚な香り。皮をむいたらすぐに分かります(笑)。糖度がしっかりあり、健康にもいい成分も多く含まれると言われています」「たまみ」の収穫は12月の終わり頃。食べるのには少し早いですが、一ついただいてみました。皮をむいた瞬間、周囲に広がるオレンジのような豊かな香りと、酸味をまとった濃厚な味わい…確かにおいしい!お手伝いを頼むこともありますが、基本的には一人で農業に取り組む山本さん。「雨が降らない日は毎日畑に来る」といい、傾斜地にある畑についても「このへんはまだ(傾斜は)緩いほう」と笑います。「柑橘はやっぱり管理が大事。適切な時期に防除して肥料をやって、摘果することを意識しています。去年は寒波でレモンの木が枯れてしまったけれど、来年にはまた枯れた分の20本の苗を植えます。『これでいい』となったら終わりだけど、まだ植えようという気力がある。今ある木を守りつつ、元気なうちはまだまだ農業を続けていきたい」と話す山本さん。この前向きな気持ちが、今の山本さんの生き生きとした姿につながっていると感じました。必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。     313度くらいと甘みも尾道では山本さんだけが栽培しているという「たまみ」。皮をむいた瞬間、オレンジのような濃厚な香りが周囲に広がります。糖度が高く、弾けるような食感も魅力です。収穫は12月の終わりごろで、1月中旬に出荷します。普段は一人で柑橘栽培に取り組む山本さん。はるみ250本、不知火・はれひめ各150本、たまみ100本、はっさく80本と、世話をする木の多さにびっくりしていると、来年にはなんとレモンを20本植える予定だとか。その気力には頭が下がります。【組合員のみなさまへ】組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きがここに注目AGREADERこだわりの「柑橘」

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